人気ブログランキング | 話題のタグを見る

放射能に向き合う日々

今年度の農林水産物放射能検査体制は大幅に効率化される

「検査計画、出荷制限等の品目・区域の設定・解除の考え方」(平成25年3月19日原子力災害対策本部)により、来年度の農林水産物の放射能検査方針が公表されている。

今回画期的なのは、重点的に調査する対象品目を県別に一覧にしてリストにしている点だ。

これまでは、こうした整理表が全くなく、これを読んで誰がわかるのだろうという複雑で難解かつ支離滅裂な文章の説明だけだったのが大幅に改善された。
(なぜこうした整理表をもっと早くから作っていなかったのか理解に苦しむところだ)

これを見ると、葉菜類はもうほとんど放射能が検出されなくなってきていることから、山菜、キノコ類、果実、お茶などに調査を限定していこうという意図が解る。

しかし、米、大豆、ソバなどは、岩手、宮城、福島を中心に、詳細な検査の結果、数量的にはごく一部分ではあるものの、基準値超の検査結果も出ていることから、平成25年度も引き続き比較的詳細な検査を行うということになる。

こうした検査方針の変更はそれほどおかしなものではないとは思うが、肝心なのは、今後も検査を行うこととした品目について「なぜ他の品目と違ってこの品目は放射能が検出され続けているのか」という理由を暫定的解釈でもよいから示していくことであろう。

そうでないと、いつまでたっても「検査が不十分なのではないか」という懸念は払しょくされていかないと思う。

食品中の放射性物質に関する「検査計画、出荷制限等の品目・区域の設定・解除の考え方」の改正について
平成25年3月19日 厚生労働省
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000002xsm1.html


地方自治体における検査計画について
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000002xqoq.html



by touten2010 | 2013-04-01 00:28 | 全般

福島原発事故の後、全ての日本人が放射能と向き合って暮らすことを運命付けられた。その一人として日々の放射能の情報を整理し、これに向き合う。
by touten2010

フォロー中のブログ

メモ帳

最新のトラックバック

ライフログ

検索

タグ

ブログパーツ

外部リンク

ファン

記事ランキング

ブログジャンル

画像一覧