放射能に向き合う日々

福島原発の高濃度放射能汚染水処理対策を全くやる気がない経済産業省

福島原発から、海水へ漏れ出している放射能汚染水の対策について茂木経産大臣が福島県を訪れ、福島に経産省の幹部を常駐させるとともに、様々な対策についての予算措置を早急にとると約束した。

しかし、政府が今早急に着手することを求められているのは、「支援の予算措置化作業」なのだろうか?

21日のFinancial Times で早稲田大学のオダヨシアキ教授が指摘しているように、東京電力は被災者への支援問題で手が一杯の状況だ。

Huffington Post が伝える通り、事故処理の現場は人が抜けて危機的な状況にある可能性が高い。

今必要なのは、まず「人的労力のサポート」と「技術的サポート」を明日にでも行うことであるはずだ。

しかし、経産省はこの二つを行うつまりが全くない。

まず、「人的労力のサポート」の方だが、福島民報の報道によると、福島に派遣されるのは参事官級の幹部だけであり、「汚染水漏えいの状況を把握する。」 だけ、幹部は課長はあれこれ東京電力に文句をつけるだけ、自ら関係者の調整などを行う予定は全くないようだ。

くみ上げた地下水のうち、汚染度の低いものを海に流すことについて漁協に了解を得るための調整をするとか、役人の方がやりやすい仕事はいくらでもあるのにである。

2010年に宮崎県で口蹄疫が発生した際は、感染の拡大に伴い発生、一か月後に宮崎県に国の現地対策本部が設置され、山田農林水産副大臣が現地対策本部に常駐する体制をとり、感染拡大を防ぐための殺処分対象区域の大幅な拡大という非常に難しい決断を政治家として現場で行って、抵抗する市町村長の説得に自ら対応した。

この時の対応と比べると、経産省の対応は無きものに等しい。

だいたい東京電力を監視するのは原子力規制委員会の仕事で、経済産業省の仕事ではないだろう。はっきり言って無駄な二重行政だ。

次に技術的サポートの方だが、そのために経産省が組織した有識者会議である、汚染水処理委員会があるのだが、これが全く動きが遅くてお粗末である。

先日のブログでご説明したとおり、今年4月に入ってからまだ5回しか開催されていない。

6月に地下水の放射性トリチウム濃度の急上昇という危機的な状況が発覚してもう2か月近くたつのに、その間でも2回しか開催されいないのである。

原子力規制委員会が毎週委員会を行っているのに比べると、あまりにも手抜きだと言わざるを得ない。

茂木大臣が対策の切り札として唱えている、原発建屋に水が入りこまないようする「凍土遮水壁」だが、これを設置する方針はすでに汚染水処理対策委員会で決定されており、技術的な問題について「陸側遮水壁タスクフォースチーム」で検討を進めることとされており、すでに7月1日にこのチームの第一回会合が開催されている。

しかし、このチームも一か月後の8月8日に第二回が開催されただけ、全く検討を進めていない。

汚染水処理対策にも安部政権の「抜本的な対策をとらないことを口先だけでとりつくろう」という性格が強く表れている。

汚染水対策に予備費 経産相方針 凍土壁など国が対応
2013/08/27 福島民報
http://www.minpo.jp/news/detail/2013082710511

August 21, 2013 12:28 pm Financial Times
Tepco shares fall as Japan nuclear watchdog raises leak concerns
By Ben McLannahan in Tokyo
http://www.ft.com/intl/cms/s/0/f9eae568-0a4c-11e3-9cec-00144feabdc0.html?siteedition=intl#axzz2d78hibEx

吉川彰浩さん、福島原発の状況を懸念「このままでは新たな事故が起きる可能性」【争点:エネルギー】
The Huffington Post | 投稿日: 2013年07月15日
http://www.huffingtonpost.jp/2013/07/15/akihiro_yoshikawa_n_3596839.html

2010年に宮崎県で発生した口蹄疫の対策に関する調査報告書(宮崎県)
http://www.pref.miyazaki.lg.jp/contents/org/nosei/chikusan/miyazakicow/saishu.html

実名小説 口蹄疫レクイエム 遠い夜明け
山田 正彦
http://www.amazon.co.jp/s/ref=nb_sb_noss?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&url=search-alias%3Daps&field-keywords=%E5%8F%A3%E8%B9%84%E7%96%AB%E3%80%80%E3%83%AC%E3%82%AF%E3%82%A4%E3%82%A8%E3%83%A0

廃止措置に向けた取組(経済産業省)
http://www.meti.go.jp/earthquake/nuclear/decommissioning.html
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by touten2010 | 2013-08-31 00:48 | 放射能汚染水の海水流出 | Comments(0)

福島原発事故の後、全ての日本人が放射能と向き合って暮らすことを運命付けられた。その一人として日々の放射能の情報を整理し、これに向き合う。
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