放射能に向き合う日々

海水の放射能汚染に関する東京電力の報告を鵜呑みにしてIOC総会で大嘘をついてしまった安部総理

安倍総理が、福島第一原発に関する汚染水漏れ事故に関して、IOC総会で「状況は完全にコントロールされてる」と言い、「汚染水による影響は港湾内で完全にブロックされている」「福島近海のモニタリング数値は、最大でもWHO水質ガイドラインの500分の1だ」と説明し、IOC委員の懸念を払しょくしたマスコミが持ち上げている。

しかし、この安倍首相の発言はいずれも事実に反する出鱈目なものである。

「汚染水による影響は港湾内でブロックされている」というが、福島原発港外の沿岸の海水からは、事故からしばらくたってから、過去2回も何百ベクレルという高濃度の放射性ストロンチウム90汚染が検出されている。

高濃度放射能汚染水は、港湾外に何度も放出されてきているのだ。「完全なコントロール」とはかけ離れた状態だ。

「近海のモニタリング数値は、最大でもWHO水質ガイドラインの500分の1」というのもおかしい。

近海の海水の放射性ストロンチウム90の濃度は直近データが7月15日のものしか公表されていないが、最大で0.039Bq/l、WHO水質ガイドラインではストロンチウム90の基準値は10Bq/lだから、「500分の1」なら0.02Bq/lのはず。検出値はこれを2倍も上回っている。

平成25年8月30日第5回原子力規制委員会特定原子力施設監視・評価検討会汚染水対策検討ワーキンググループに提出された東京電力作成の資料1「タービン建屋東側における地下水及び海水中の放射性物質濃度の状況と対策」p.34に、ストロンチウム等の流出量試算について、「試算結果は、原子力発電所平常運転時の年間放出管理目超えているものの、港湾外の海水中濃度は、規制値である告示濃度限度は下回っている。」と報告されていることから、首相の発言は、おそらくこの東京電力の説明を鵜呑みにしたうえに、拡大解釈してしまったものだろう。

物事を自分に都合の良いようにしか見ることができず、自分に都合の悪いことはそれが事実であっても存在自体を許せず認めることができない安倍首相の欠点が、ここに現れている。

オリンピック東京プレゼン全文、安倍首相や猪瀬知事は何を話した?(IOC総会・プレゼン内容)
The Huffington Post | 投稿日: 2013年09月08日
http://www.huffingtonpost.jp/2013/09/07/olympic_candidate_tokyo_presentation_n_3886260.html?utm_hp_ref=japan


オリンピック招致 東京の勝因は「安倍首相のスピーチ」「無難な選択」海外報道
The Huffington Post | 投稿日: 2013年09月08日 11時29分 JST
http://www.huffingtonpost.jp/2013/09/07/tokyo-win_n_3887974.html?ref=topbar

安倍総理大臣は質疑で詳しい説明を求められ、「汚染水による影響は、福島第一原発の港湾内の0.3平方キロメールの範囲内で完全にブロックされている。福島の近海で行っているモニタリングの数値は最大でもWHO=世界保健機関の飲料水の水質ガイドラインの500分の1だ。また、わが国の食品や水の安全基準は世界で最も厳しいが、被ばく量は日本のどの地域でもその100分の1だ。健康問題については今までも現在も将来も全く問題ない」と述べたとNHKニュースからの引用を記載している。

東京電力株式会社福島第一原子力発電所周辺の海水中の放射能濃度分布 (12月4日に発生した蒸発濃縮装置からの漏えいに伴う追加調査(Sr等))(試料採取日:東京電力福島第一原子力発電所周辺 平成23年12月5日~24日 蒸発濃縮装置の漏えい水 平成23年12月5日) 平成24年01月16日
http://radioactivity.nsr.go.jp/ja/contents/5000/4510/view.html

2012/12/5採取の沿岸(港湾外)海水より400Bq/lの放射性ストロンチウムSr-90を検出

東京電力株式会社福島第一原子力発電所周辺の海域モニタリングの結果(4月5日に発生した淡水化装置(逆浸透膜式)から濃縮水貯槽への移送配

管における漏えいに伴う調査)について<第131報>(試料採取日:平成24年10月25日)
http://radioactivity.nsr.go.jp/ja/contents/7000/6958/view.html

2012/3/26採取の沿岸(港湾外)海水より850Bq/lの放射性ストロンチウムSr-90を検出

東京電力株式会社福島第一原子力発電所周辺の海水の放射能濃度分布(H-3, 全α, 全β, Sr)(試料採取日:平成25年7月15日) 平成25年08月30日
http://radioactivity.nsr.go.jp/ja/contents/9000/8045/24/349_2_0830.pdf


近海のT-D1で7/15採取の海水から、0.039Bq/lの放射性ストロンチウムSr-90が検出されている

平成25年8月30日第5回原子力規制委員会特定原子力施設監視・評価検討会汚染水対策検討ワーキンググループ 資料1
タービン建屋東側における地下水及び海水中の放射性物質濃度の状況と対策
http://www.nsr.go.jp/committee/yuushikisya/tokutei_kanshi_wg/data/0005_01.pdf

p.24に放射性ストロンチウム等の流出量試算について、「試算結果は、原子力発電所平常運転時の年間放出管理目超えているものの、港湾外の海水中濃度は、規制値である告示濃度限度は下回っている。」と記されている。
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by touten2010 | 2013-09-11 22:08 | 放射能汚染水の海水流出 | Comments(0)

福島原発事故の後、全ての日本人が放射能と向き合って暮らすことを運命付けられた。その一人として日々の放射能の情報を整理し、これに向き合う。
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