放射能に向き合う日々

カテゴリ:火山と原発( 2 )




1914年の桜島大噴火規模の噴火が25年後頃に鹿児島湾を襲うという研究結果が発表された

科学誌Natureのグループ誌で、オープンアクセスの電子ジャーナルであるScientic Reportsに、桜島をはじめとして鹿児島湾を囲む火山から構成されている「姶良カルデラ」への地下からのマグマの供給と噴火による噴出との「収支」の計算から、1914年規模の噴火を起こすだけのマグマが地下に蓄積されるのは130年かかる、つまりあと25年後には1914年の桜島大噴火と同規模の噴火が引き起こされるマグマが蓄積されるという研究成果が発表された。

イギリスのブリストル大学や京大の火山活動研究センターの研究者による国際的研究の成果だ。

Thermomechanical controls on magma supply and volcanic deformation: application to Aira caldera, Japan
James Hickey
, Joachim Gottsmann
, Haruhisa Nakamichi
& Masato Iguchi
Scientific Reports 6, Article number: 32691 (2016)
doi:10.1038/srep32691
Geophysics
Natural hazards
Volcanology
Received:10 March 2016
Accepted:03 August 2016
Published online:13 September 2016
http://www.nature.com/articles/srep32691

Magma accumulation highlights growing threat from Japanese volcano
Sakurajima volcano with downtown Kagoshima in the foreground
Unversity of Bristol
Image credit: Sakurajima Volcano Research Centre
Press release issued: 13 September 2016
http://www.bris.ac.uk/news/2016/september/japanese-volcano.html


Independent に掲載されたDr James Hickey, from the University of Exeter's Camborne School of Mines氏のコメントによると、以下の通りだ。

「1914年の桜島大噴火の際は1.5キロ立法メートルの溶岩・火山灰・火山弾などの噴出物が放出されたと思われる。計算だと130年で同規模の噴火を起こすだけのマグマが蓄積されることになる。つまり、25年後に1914年と同規模の噴火を引き起こすだけのマグマが蓄積される」
"The 1914 eruption measured about 1.5 kilometres cubed in volume - a massive event.
"From our data we think it would take around 130 years for the volcano to store the same amount of magma for another eruption of a similar size - meaning we are around 25 years away."

Japan's Sakurajima volcano could be close to major eruption for the first time in a century
The deadly eruption of 1914 killed 58 people in a city dubbed the 'Naples of the Eastern World'
Samuel Osborne |
@SamuelOsborne93 |
Thursday 15 September 2016|
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Independent
http://www.independent.co.uk/news/world/asia/sakurajima-volcano-japan-eruption-prediction-first-time-century-a7309061.html

Nature World Newsによると、研究者たちは、58人の死者と60万人の被災者を出した1914年の大噴火の再来を恐れているとのこと。

Nature WorldNews
Magma Build-up of Sakurajima Volcano in Japan Increases Chance of Major Eruption
Nature WorldNews
By Jessica F
Sep 14, 2016 04:25 AM EDT
http://www.natureworldnews.com/articles/28682/20160914/magma-build-up-sakurajima-volcano-japan-increases-chance-major-eruption.htm

桜島、近未来に大噴火の予測、25年後に迫る危機
© Flickr/ Kimon Berlin
2016年09月13日 23:27(アップデート 2016年09月13日 23:30) 短縮
日米の地球物理学者らが桜島が近く噴火するとの予測を発表。日本最大級の火山に数えられる桜島が噴火した場合、多くの鹿児島市民が危機にさらされる。サイエンティフィックレポーツ誌がこうした調査結果を掲載した。
sputnik
http://jp.sputniknews.com/incidents/20160913/2770672.html

鹿児島県知事は、選挙公約にしていた川内原発の停止を今後は要請しないことにしたようだが、このような研究成果をもとに事故の際の避難計画の見直しを真剣にしてもらわないと県民に対する裏切り行為になりかねないと思う。

川内原発停止、改めて拒否=鹿児島知事、今後は要請せず-九電
時事通信
2016/09/09-19:09
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016090900579&g=eqa




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by touten2010 | 2016-09-19 21:20 | 火山と原発 | Comments(0)

火山学者の批判を無視して進められる川内原発再稼働

川内原発の再稼働を巡って、火山活動の危険性を考慮すべきと主張すべきとする火山学者たちと、原子力規制委員会の対立が表面化している。


規制委は、カルデラを含む火山の巨大噴火の前兆把握が可能であり、噴火より前に核燃料を搬出して安全を確保することが可能という前提に立って川内原発の再稼働を認めたのに対し、日本火山学会の常識は「現在の知見では予知は困難」と食い違った主張をしているからだ。


火山学会と規制委が対立 川内原発、噴火リスク軽視に不信感 [鹿児島県]
2014年11月09日 西日本新聞
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/kagoshima/article/125932


この西日本新聞の記事によると、火山学会の原子力問題対応委員会(委員長・石原和弘京都大名誉教授)が2日、福岡市で開いた会合で「巨大噴火の予測と監視に関する提言」をまとめ、原子力規制委のガイドラインに対し「可能性、限界、曖昧さが考慮されるべきだ」とした。


 石原氏は会合後、記者団に「モニタリングができるもんだとして話が進むのは怖い話だ」と述べ、「ガイドラインの再検討を求めているのか」との質問に「そういうこと」と明言したという。


これに対して、11月5日の記者会見で、田中規制委員長はこんなことを言っている。


「だから、火山学会が今さらのごとくそんなことを言うのは、私にとっては余り本意ではないですね。」

「だから、逆に言うと、とんでもないことが起こるかも知れないということを平気で言わないで、それこそ火山学会を挙げて必死になって夜も寝ないで観測をして、我が国のための国民のために頑張ってもらわないと困るんだよ。」


平成26年11月5日 速記録
https://www.nsr.go.jp/kaiken/data/h26fy/20141105sokkiroku.pdf


原子力規制委員会記者会見
https://www.nsr.go.jp/kaiken/


「予知できない」と言っている火山学者に対して、「とんでもないことが起こるかもしれないと言うこと自体不謹慎だ(目をつぶれと言うのか?)、火山の噴火予知を根性でやってもらわないと原発が動かせなくて困るじゃないか」と田中委員長は言っている訳で、もはやこれはどう考えても科学者の態度とは言えない。


9日の西日本新聞の記事は、火山噴火予知連絡会の藤井敏嗣会長のこんな発言を掲載している。
「国や電力会社はカルデラ噴火のリスクがあり、科学的に安全だと言えないことを認めるべきだ。その上で、どうしても電力が必要で原発を動かしたいというなら、そう言うべきだ」


日本の原子力政策は「致命的な問題には目をつぶって原発を推進する」という福島原発事故以前の体制に完全に戻ってしまった。


こんな自民党政権をこのまま維持させておいて、日本は大丈夫なのか、一人でも多くの人に考えてもらいたい。


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by touten2010 | 2014-11-15 13:03 | 火山と原発 | Comments(0)

福島原発事故の後、全ての日本人が放射能と向き合って暮らすことを運命付けられた。その一人として日々の放射能の情報を整理し、これに向き合う。
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