放射能に向き合う日々

カテゴリ:薪・炭・きのこ原木( 6 )




放射能汚染シイタケ原木が全国流通し、基準値超の放射能汚染原木シイタケが西日本でも生産されていた!

広島県三次市で生産された原木シイタケから、基準値の4倍近くの放射性セシウムが検出された。

広島県のプレスリリースによれば、原因は原発事故後に東北から流通してきた原木を用いてシイタケを栽培していたからということである。

なぜ、生産物のシイタケが基準値を大幅に上回ってしまうほど汚染されている原木を生産者は使っているのだろうか。

実は、このように高い汚染度のシイタケ原木は「規制されずに全く合法的に流通していた」ものなのである。

農水省が食品衛生法における食品レベルでの放射性セシウム基準値500Bq/kgに対応して、原木の指標値を定めたのは10月になってからやっとである。

そして、食品における新たな基準値100Bq/kgに対して、の原木の指標値を改正したのは、なんと新基準値施行(4月)の直前3月28日になってからである。

広島県のホームページにある「ご質問と回答」にあるが、原木シイタケは原木に菌を打ち込んでから1年ほどでやっと収穫が始まり、その後2年ほど収穫が継続するものである。

つまり、平成24年8月現在収穫された原木シイタケの原木は、少なくとも1年前の平成23年8月以前に生産者が入手し、菌を打ち込んだものなのであり、その当時はまだ農水省が原木の指標値を定めた10月より前の時期なのだから、指標値を上回る原木を使っていて当然なのである。

しかも、10月に定められた原木基準値はあくまでも当時の食品衛生法の基準500Bq/kgに対応するためのもので、現在のより厳しい基準値100Bq/kgに対応するものではない。新たな基準値100Bq/kgに対応した、原木の指標値50Bq/kgが施行になったのは今年の3月28日である。当然それまでは、50Bq/kgを上回る原木が合法的に流通していたはずである。

 以上を勘案すると、今後3年間は、合法的に流通した放射能汚染度の高い原木から、基準値を上回る放射性セシウムに汚染された原木シイタケが、今後3年間、しかも全国中で生産され続けるということになる。

 広島県で発見された基準値を上回る放射能汚染シイタケは、こうした恐ろしい実態の氷山の一角が姿を現したに過ぎないのである。

 広島県はたまたま正直に検査をしたので、見つかったのである。今年度に入ってからは、山梨県以西の県においては、原木シイタケの検査値を公表した県は広島県しかない。しかも、そのサンプルは一件だけである。

放射性セシウムが基準値を超えた原木シイタケを食べたり、お歳暮に送ったりしたくなければ、原木シイタケを購入するとき、シイタケの産地が西日本であっても、原木がどこの産地かお店の人に確認をした方がよい。また、原木シイタケを販売するお店の人は、消費者からそのシイタケの原木がどこの産地か問われた場合には答えられるようにしておいて方がよい。

三次市で生産された生しいたけからの放射性セシウムの検出について(食品生活衛生課)掲載日:2012年8月3日更新
http://www.pref.hiroshima.lg.jp/soshiki/58/155605hgj.html


【原木に係る情報】三次市で生産された生しいたけからの放射性セシウムの検出について 掲載日:2012年8月3日更新
http://www.pref.hiroshima.lg.jp/soshiki/86/sitake-genboku.html


きのこ原木及び菌床用培地の当面の指標値の設定について
平成23年10月6日
農林水産省
http://www.rinya.maff.go.jp/j/press/tokuyou/111006.html
食品の放射性セシウム基準値500Bq/kgに対応して、原木の指標値を150Bq/kgに設定

きのこ原木及び菌床用培地の当面の指標値の改正について 平成24年3月28日
http://www.rinya.maff.go.jp/j/press/tokuyou/120328_2.html
食品の放射性セシウム基準値100Bq/kgに対応して、原木の指標値を50Bq/kgに設定
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by touten2010 | 2012-08-12 23:44 | 薪・炭・きのこ原木 | Comments(0)

秋田でも輸入材木質ペレット灰から高い放射能が検出されていた!

岡山県のメーカーが製造した外国産木材を原料とする木質ペレットをボイラーで燃やした灰から高い放射性セシウムが検出されていることを昨日お伝えしたが、今年の3月にもこのメーカーとは全く関係なく、秋田県の業者が外国産木材を原料として作った木質ペレットについて、これを燃やした灰から矢張りたかい放射性セシウムが検出されていた。(この件は、木質ペレットをホームページ検索して始めて知った)

木質ペレット焼却灰からの放射性物質の検出について 秋田県庁
http://www.pref.akita.lg.jp/www/contents/1332401880827/index.html

外国産赤松材から作った木質ペレットの灰から、最大で1,600Bq/kgの放射性セシウム137が検出されている。

岡山の銘建工業の原材料と同じく、こちらもヨーロッパ材が原材料である。

このデータで興味深いのは、同時に秋田県産の間伐材等国産材から製造した木質ペレットを燃やした際に出る灰も同時に測ったところ、

1 秋田県産の木材から作ったペレットの灰からは放射性セシウム134が137の半分以上の値で検出されたが、ヨーロッパ材から作ったペレットの灰からは、放射性セシウム134は全く検出されていない。

2 外国産木材を原材料として木質ペレットの灰の方が、国産木材を原材料とした木質ペレットの灰よりも、放射性セシウムの濃度が高い。

ということである。

上記の「1」からは、外国産木材木質ペレットの汚染は、福島原発事故由来でないことが再度裏付けられたといえる。

これで更に「1,000BQ/kg程度の放射性セシウム汚染物質なら、これまでも我々のごく身近に存在したし、これからも存在するであろう」ということが解かったわけだが、同時に秋田県でさえも福島原発事故の影響をそれなりに受けているということが解かったとも言える。

(参考)

木質ペレット燃焼灰からの放射性物質の検出について 2012年05月16日 高知県庁
http://www.pref.kochi.lg.jp/soshiki/030501/nensyoubai-housyaseibussitu.html
燃焼灰 (1検体)   放射性セシウム2,240Bq/kg が検出

木質ペレット燃焼灰からの放射性物質の検出及び農産物の安全性確認について
2012年5月21日 宮崎県庁
http://www.pref.miyazaki.lg.jp/contents/org/nosei/eino/shoku_anzen/page00080.html
焼却灰からセシウム137が713~1,641Bq/kg(ベクレル/キログラム)検出
ペレットのセシウム137は5Bq/kg
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by touten2010 | 2012-05-23 01:02 | 薪・炭・きのこ原木 | Comments(0)

輸入材を燃やした灰から高濃度の放射性セシウムが検出された!

5月16日に、高知県で、施設園芸用のボイラーの燃料として木質ペレットを燃やした灰から、2,240Bq/kgという高い放射性セシウムが検出されたと、高知県庁が公表した。。

木質ペレット燃焼灰からの放射性物質の検出について 2012年05月16日 高知県庁
http://www.pref.kochi.lg.jp/soshiki/030501/nensyoubai-housyaseibussitu.html
燃焼灰 (1検体)   放射性セシウム2,240Bq/kg が検出

そして今日5月21日、宮崎県においても、同様に施設園芸用ボイラーで木質ペレットを燃料として燃やした灰から、最高で1,641Bq/kgの放射性セシウムが検出されたと、宮崎県庁が発表した。

木質ペレット燃焼灰からの放射性物質の検出及び農産物の安全性確認について
2012年5月21日 宮崎県庁
http://www.pref.miyazaki.lg.jp/contents/org/nosei/eino/shoku_anzen/page00080.html
焼却灰からセシウム137が713~1,641Bq/kg(ベクレル/キログラム)検出
ペレットのセシウム137は5Bq/kg

どちらも、燃料は、岡山県真庭市に本社を持つ銘建工業が製造した、木質ペレットである。

岡山県の木質ペレット燃料全国シェアは26%であり、銘建工業は木質ペレット業界では知らぬ人は無い大企業であるから、その製品である木質ペレットは日本全国に流通しているはずである。各県が真面目に対応して検査を行えば、日本中のビニールハウスのボイラー、木質ペレットストーブの焼却灰から、同程度の放射性セシウムが続々と検出されていくことになろう。(私としては、高濃度放射能堆肥のときと同じように、かなりの割合の県が、真面目に対応しないのではないかと危惧している)

特用林産物生産統計調査
http://www.maff.go.jp/j/tokei/kouhyou/tokuyou_rinsan/index.html
木質粒状燃料(木質ペレットを含む)の岡山県シェアは26%

この放射性セシウムの出所は福島原発ではない。燃料となった木質ペレットの原材料はヨーロッパ材である。また宮崎県庁の発表したデータを見て欲しい。半減期が2年程度の放射性セシウム134は全く検出されず、検出されているのは放射性セシウム137だけである。福島原発の事故で放出された放射性セシウムは、土壌からも農産物からも全て放射性セシウム134と137がこれまで同程度に検出されている。この違いは、放射性セシウムが放出された時期や放出原の違いを示している。今回問題になっている木質ペレットに含まれている放射性セシウムの出所は、福島原発ではなく、チェルノブイリ原発事故のようなかなり昔の事故で放出されたものか、さらに遡って過去の核実験によるものであると思われる。

 ここから得られる教訓は以下の通りである。

 まず、いま東北の震災瓦礫の全国各地での焼却処分が進められようとしており、反対運動が起こって問題になっているが、これを進める側の自治体は、瓦礫を受け入れる前に、現在の焼却炉の焼却灰をきちんと測っておかないと、瓦礫を焼却した後から出た放射性セシウムの出所が不透明になり、周辺住民への説明ができなくなる。瓦礫の焼却処理を進められている自治体は住民理解の元に焼却を進めたいのであれば、この点を注意しておく必要があると思う。

 次に、東北の震災瓦礫でなくても、外材を燃やした灰からは高い放射性セシウムが検出される可能性が十分あるし、これまでもおそらく相当長い期間、放射性セシウムを多量に含んだ焼却灰が日本全国にまかれつづけてきたであろうということだ。また、この放射性セシウムの出所が核実験だとすると、国内の材木でも同じように放射性セシウムを多量に含んだ灰を膨大に排出してきたはずなのである。つまり1,000~2,000Bq/kgぐらいの放射性セシウムであれば、日本のどこにでも灰の中に含まれていて、私たちは身近にそうした灰と暮らしてきたと思われるのである。そうしてみると、東北の震災瓦礫だけに神経質になるのはおかしいのではないか?

 一方で、こうも言える。宮崎県のデータによれば、木質ペレットに含まれる放射性セシウムが5Bq/kgに過ぎないのに対し、灰からは実に1,641Bq/kgという300倍以上に濃縮された放射性セシウムが検出されている。この計算でいくと、200Bq/kgの放射性セシウムを含んだ瓦礫を燃やすと60,000Bq/kgといった非常に高い放射性セシウムを含んだ焼却灰が生産されてしまう可能性がある。震災瓦礫の焼却を受け入れる自治体としては、こうしたリスクを十分考えて対応する必要があるだろう。

 今回の木質ペレットについては、「木を燃やせば放射性セシウムは出るもの」として受け入れるしか無いという可能性が高い。木質ペレットだけが放射性セシウムを含んでいるとは到底考えられない。どこの国のどんな木でも放射性セシウムが含まれていると考えなくてはならないと思われる。そうした事態を元に我々は放射性セシウムとどうつきあっていくかをしっかり考えていかなければならない。これを機会に、福島原発事故の影響を受けていない木の灰からどれだけ放射性セシウムが検出されているものなのか、広範囲な調査をしっかりしていただきたいと思う。
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by touten2010 | 2012-05-22 01:22 | 薪・炭・きのこ原木 | Comments(0)

今度は木質ペレットに問題が発覚

まきストーブの灰から高い放射性セシウムが検出されたことは以前ブログでとりあげたが、今度は、木質ペレットストーブの灰から高い放射性セシウムが検出されたとの報告が発表されている。

以下の林野庁の中間報告では、数十Bq/kgの放射性セシウムを含む木質ペレットが流通しており、それを燃やした灰は8,000Bq/kg近くになるものもあることを示している。
燃焼レベルを高くすると実に200倍近くにも放射能の濃度が高まってしまうということだ。

通常の農林水産物では微々たる放射性セシウムしか検出されない山形県で生産された木質ペレットでも、それを燃やした灰はかなり高い濃度になってしまうケースもある。

元々木質ペレットは流通性を高めるために開発されたものだ。まきよりも更に広範囲に流通している可能性が高い。

幸い、今回比較的高い放射性セシウムが検出された、山形県・岩手県・宮城県・福島県・群馬県の木質ペレットの生産は、全て合計しても全国シェアの10%に満たない生産量である。出荷規制をしても流通には大きな影響は出ないはずだ。

しかし、林野庁は出荷自粛を要請するつもりは無いようだ。「屋外で保管していた木質燃料を燻煙乾燥した木材を原料として、木質ペレットを製造しないように業者を指導する」という良く解からない方針を出しているが、そもそも森林が汚染されていて、木質ペレットはそこから切り出してきた間伐材などから作っているのであるから、汚染された森林から切り出した間伐材から木質ペレットを作るのはあきらめるしかないのではないか?

ひょっとしたら木質ペレットの製造・流通に詳しい人には、林野庁の措置が理由があって充分なものであることがわかるのかもしれないが、そうでない人はこうした地域の木から生産された木質ペレットを避けた方が賢明なようだ。

・木質ペレット及びストーブ燃焼灰の放射性セシウムの濃度の調査結果(中間報告)について平成24年3月27日
林野庁
http://www.rinya.maff.go.jp/j/press/riyou/120327.html
山形県、岩手県、宮城県、福島県、群馬県産の木質ペレットをペレットストーブで燃焼させた際に発生した燃焼灰の放射性セシウム濃度は、770 Bq/kg~7,400 Bq/kgとなったと報告。
平成23 年3 月11 日以降に屋外で保管していた木質燃料で燻煙乾燥した木材を原料として、木質ペレットを製造しないように業者を指導するよう、県に依頼。
ペレットストーブの一般使用者には、強くかつ長く燃焼させると、燃焼灰の放射性セシウム濃度が高くなる傾向にあるので、そのようなことを避け、灰をなるべくこまめに回収するように指導するよう、県に依頼。(燃焼レベル大で灰の放射性セシウムが燃料のペレットの200倍近くの濃度になっているサンプルがある)

特用林産物生産統計調査
http://www.maff.go.jp/j/tokei/kouhyou/tokuyou_rinsan/
平成22年データで木質粒状燃料は、山形県、岩手県、宮城県、福島県、群馬県で合計5,372トン生産。5県で全国シェア9.2%
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by touten2010 | 2012-04-04 23:34 | 薪・炭・きのこ原木 | Comments(0)

全国の各地のまきストーブで高濃度に放射能汚染された灰が日々生産されている恐れ有り。


東北・関東の薪ストーブの灰に含まれる放射性セシウムを環境省が調査したが、その最大の汚染値は24万Bq/kgにも達していた。

環境省は東北・関東の汚染重点地域である102市町村に対して、一般家庭が薪ストーブの灰を庭や畑にまかないように指導し、市町村が一般廃棄物として灰を収集するようにと指導したことはすでに以前のブログでご紹介した。

しかし、こうした指導は汚染重点地域の市町村のみで果たして充分なのだろうか?

薪ストーブの薪が一般的に薪ストーブの所有者が自分の山から切り出してきているものであれば、環境省の措置は充分だろう。

しかし、今のご時勢、薪ストーブで使われる薪は、店から買ってきているというのが普通なのではないだろうか。

農林水産省の統計によれば、生産されている薪のうち宮城県と福島県が占めるシェアは5割にも達している。

今回の調査でも、宮城県と福島県の薪とストーブの灰から高い放射性セシウムが検出されている。

環境省は「薪ストーブ等を使用する場合は、その使用に伴い発生する灰が高濃度にならないよう、できる限り流通している薪を使うように」と言っているが、高濃度に汚染された薪が福島から岐阜県を経由して沖縄まで流通し、その薪を燃やした灰を使った沖縄そばから放射性セシウムが検出された事件があったことは2月15日のブログでとりあげた通りである。

農林水産省は、2月24日に再度各県に汚染薪を流通させないように指導しているが、実際に放射性セシウムが含まれているかどうか検査してから薪が出荷されているのかどうかは、各県が調査体制も検査結果も公表していないことから、きちんと検査が行われているかは疑問だ。

今も全国各地に汚染薪が流通し、何万・何十万Bq/kgと高濃度に汚染された薪ストーブの灰が日本中で畑や庭にまかれている可能性がかなり高い。

政府は早急に汚染薪の流通実態を行うべきである。

・薪ストーブ 等を使用した際に発生する灰の取扱い について 環境省 平成24年1月19日
http://www.env.go.jp/jishin/rmp/attach/no120119001.pdf
放射性セシウム最高検出値
 まき(福島県二本松市の民家で屋外保管されていたもの・皮付き)
    4,395Bq/kg
 灰 43,780Bq/kg
汚染状況重点調査地域※においては、一般家庭の薪ストーブの灰を庭や畑にまいたりさせず、市町村等が一般廃棄物として収集し、放射能濃度の測定を行った上で処分を行う様に指示。
※放射性物質汚染対処特措法により地域の平均的な放射線量が1時間当たり0.23マイクロシーベルト以上の地域を含んでいることを基準として定められた岩手、宮城、福島、茨城、栃木、群馬、埼玉、千葉県内の102市町村

(参考)
平成23年12月19日 環境省
放射性物質汚染対処特措法に基づく汚染廃棄物対策地域、除染特別地域及び汚染状況重点調査地域の指定について(お知らせ)
http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=14598

・「薪ストーブ等を使用した際に発生する灰の取扱いについて」に関するQ&A 平成24年1月23日 環境省
http://www.env.go.jp/jishin/rmp/attach/no120119001_qa.pdf
Q2.取扱通知に基づく対応は、汚染状況重点調査地域のみで行えばよいのか。
A2.取扱通知については、汚染状況重点調査地域を対象としています。・・

・宮城県仙南地区における一般家庭等で使用される薪及び薪の灰の調査結果について 環境省 平成24年2月10日
http://www.env.go.jp/press/press.php?

serial=14805&mode=print

放射性セシウム最高検出値
 まき  730Bq/kg
 灰 59,000Bq/kg

・東北地方及び関東地方における一般家庭等で使用される薪及び薪の灰等の調査結果について 環境省 平成24年2月24日
http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=14885

放射性セシウム最高検出値


 岩手県 10,100Bq/kg
 宮城県 14,100Bq/kg
 福島県 240,000Bq/kg
 茨城県  9,500Bq/kg
 栃木県 4,700Bq/kg
 群馬県 8,000Bq/kg
 埼玉県 1,310Bq/kg
 千葉県 2,120Bq/kg


 岩手県  770Bq/kg 
 宮城県  231Bq/kg
 福島県 1,460Bq/kg
 茨城県  159Bq/kg
 栃木県  400Bq/kg
 群馬県  270Bq/kg
 埼玉県  85Bq/kg
 千葉県 244Bq/kg

今回の調査結果を踏まえ、改めて以下のことについて周知を行います。

(1)薪ストーブ等を使用する場合は、その使用に伴い発生する灰が高濃度にならないよう、できる限り流通している薪(林野庁の指標値である40Bq/kg以下のもの)又は安全

が確認されている薪を使用すること。やむを得ずそれ以外の薪を使用する場合には、放射性セシウムが付着している表面の部分を取り除いて使用することが望ましいこと。 (

2)薪の灰については、その安全性が確認された場合を除き、庭や畑にまくことなく、市町村等が収集し、保管・処分等を行うこと。

・平成22年 薪 生産量

宮城県 31,920 m3
福島県 10,781
全国  85,481

(宮城県+福島県)/全国=50%
出典 特用林産物生産統計調査(農林水産省)

target="_blank">http://www.maff.go.jp/j/tokei/kouhyou/tokuyou_rinsan/index.html



・調理加熱用の薪及び木炭の当面の指標値の設定について 平成23年11月2日 農林水産省
http://www.rinya.maff.go.jp/j/tokuyou/shintan1.html
放射性セシウムの指標値として、薪 40ベクレル/kg(乾重量)、木炭280ベクレル/kg(乾重量)を当面の値として設定

・東日本大震災について~調理加熱用の薪及び木炭の当面の指標値設定に関するご質問と回答について~ 農林水産省 平成23年11月18日
http://www.rinya.maff.go.jp/j/press/tokuyou/111118_1.html
Q2において「灰1kg当たりの放射性セシウムの濃度が薪1kgと比べて182倍、木炭1kgと比べて28倍となる」、「薪及び木炭の燃焼により生じる灰が、8,000Bq/kg以下となるよう、薪の指標値を40Bq/kgとした」と説明。
Q3において 「薪ストーブなどの小規模な家庭用暖房器具において薪及び木炭を使用した場合の燃焼灰の放射性セシウム濃度は、調理加熱用に使用した薪及び木炭の灰の場合と同程度に高いと考えられるため、今回の指標値を適用します。」と説明。

・調理加熱用の薪及び木炭の安全確保について 平成24年2月24日 農林水産省
http://www.rinya.maff.go.jp/j/tokuyou/shintan9.html
当面の指標値を超える薪及び木炭が生産、流通、使用されることがないよう、改めて周知徹底
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by touten2010 | 2012-03-17 23:49 | 薪・炭・きのこ原木 | Comments(0)

沖縄ソバ238Bq/kg放射性セシウム検出事件の怖さはどこにあるか

突然、日本で放射能汚染と一番無縁と思われる沖縄で、沖縄そばから258Bq/kgの放射性セシウムが検出された。

沖縄県のホームページには、理由の説明がほとんど書かれていないが、厚生労働省のホームページ掲載資料の欄に掲載された記述によると、「放射線量の高い薪をろ過した水をかんすい代わりに添加した」ことから、放射性セシウムが食品に汚染されたようである。

食品中の放射性物質の検査結果について(第317報)平成24年2月7日
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r985200000225nz.html

No.289 沖縄県糸満市 放射線量の高い薪の灰をろ過した水をかんすい代わりに添加した食品沖縄そば(麺) から258Bq/kgの放射性セシウム検出

【国の定める指標値を超える放射性セシウムの検出が疑われる薪等について】沖縄県
http://www3.pref.okinawa.jp/site/view/contview.jsp?cateid=69&id=26325&page=1

国の定める指標値を超える放射性セシウムの検出が疑われる薪が県内で流通していることについて2月7日沖縄県
http://www3.pref.okinawa.jp/site/contents/attach/26325/siryou%20120207.pdf
→岐阜県の流通業者から購入した薪を燃やした灰から最高39,960Bq/kgの放射性セシウムを検出

国の定める指標値を超える放射性セシウムの検出が疑われる薪が県内で流通していることについて(第2報)平成24年2月10日沖縄県
http://www3.pref.okinawa.jp/site/contents/attach/26325/kisyasiryou%20120210.pdf
灰及び薪を利用して調理した食品から258Bq/kgの放射性セシウムを検出(厚生労働省が公表している品目名(沖縄そば)をなぜか沖縄県は隠している)

沖縄県の公表資料からは、薪を燃やした灰から検出された放射性セシウムは4万Bq/kg近く、非常に汚染度の高いものであったようである。これだけ高いと食品への移行率がひくら低くても、食品の汚染はかなり高くなってしまう。
そして「放射線量の高い薪」は、沖縄の業者が岐阜県の業者から購入したもののようである。

次に以下の岐阜県の資料を見て欲しい。

国の定める指標値を超える放射性セシウムの検出が疑われる薪が県内業者から流通したことについて(第3報) 岐阜県 2月8日
http://www.pref.gifu.lg.jp/kensei-unei/kocho-koho/event-calendar/sonota/kensanzai/maki-ryutuu3.html
→県内業者が福島県の業者から購入した薪から440Bq/kgを検出

国の定める指標値を超える放射性セシウムの検出が疑われる薪が県内業者から流通したことについて(第2報)
岐阜県 2月7日
http://www.pref.gifu.lg.jp/kensei-unei/kocho-koho/event-calendar/sonota/kensanzai/maki-ryuutu2.html


国の定める指標値を超える放射性セシウムの検出が疑われる薪が県内業者から流通したことについて
岐阜県 2月6日
http://www.pref.gifu.lg.jp/kensei-unei/kocho-koho/event-calendar/sonota/kensanzai/maki-ryutu1.html
→岐阜県内の流通業者が福島県の業者より購入したナラの薪より119.6/Bq/kg,149.6Bq/kgを検出

これによると、沖縄そばの放射能汚染の要因となった「薪」は岐阜県の流通業者が福島県の業者より買ったものであり、その汚染度は農林水産省が設定している指標値(40Bq/kg)の3倍~5倍という高い汚染度のものであったことが解かる。

(参考)
調理加熱用の薪及び木炭の当面の指標値の設定について 農林水産省 平成23年11月2日
http://www.rinya.maff.go.jp/j/tokuyou/shintan1.html
調理加熱用の薪及び木炭の当面の指標値を(1)薪 40Bq/kg(乾重量)(2)木炭 280ベクレル/kg(乾重量)と定め、生産者に向け「薪又は木炭が指標値を超えていないことを確認した上で販売又は譲渡すること」と指導

沖縄そばの汚染そのものは、現状の食品衛生法上の暫定規制値を下回っているものではないし、消費者が恐れを抱く必要性は無いと思われる。

問題は、農水省が決めた「調理加熱用の薪」の指標値を大幅に上回った「薪」が調理加熱用に堂々と売られ、全国流通していることである。

一方、環境省の調査によると、宮城県内の一般家庭の薪ストーブの灰から、6万Bq/kg近い放射性セシウムが検出されており、福島県内の薪ストーブの灰からも4万Bq/kgを超えたものが見つかっている。

平成24年2月10日環境省
宮城県仙南地区における一般家庭等で使用される薪及び薪の灰の調査結果について
http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=14805&mode=print
宮城県仙南地区の一般家庭等で使用されている薪の灰から1,180Bq/kg~59,000Bq/kgの放射性セシウムを検出
環境省では、引き続き東北地方及び関東地方の約70箇所において薪及び薪の灰の放射能濃度の調査を行い、その結果を取りまとめて公表するとしている。
→放射能濃度測定結果一覧表【薪】
http://www.env.go.jp/press/file_view.php?serial=19195&hou_id=14805

薪ストーブ 等を使用した際に発生する灰の取扱いについて 環境省 平成24年1月19日
http://www.env.go.jp/jishin/rmp/attach/no120119001.pdf
福島県内の一般家庭で11月に燃やした薪ストーブの灰から最高43,780Bq/kgの放射性セシウムを検出
汚染状況重点調査地域※においては、一般家庭の薪ストーブの灰を庭や畑にまいたりさせず、市町村等が一般廃棄物として収集し、放射能濃度の測定を行った上で処分を行う様に指示。

「薪ストーブ等を使用した際に発生する灰の取扱いについて」に関するQ&Aについて 環境省 平成24年1月23日
http://www.env.go.jp/jishin/rmp/attach/no120119001_qa.pdf

※放射性物質汚染対処特措法により地域の平均的な放射線量が1時間当たり0.23マイクロシーベルト以上の地域を含んでいることを基準として定められた岩手、宮城、福島、茨城、栃木、群馬、埼玉、千葉県内の102市町村


(参考)
平成23年12月19日 環境省
放射性物質汚染対処特措法に基づく汚染廃棄物対策地域、除染特別地域及び汚染状況重点調査地域の指定について(お知らせ)
http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=14598

農水省が定めた指標値を大幅に上回る高い放射能に汚染されている薪は、全国に広く流通しており、全国の一般家庭の薪ストーブや、ピザ屋のピザ焼き釜などで、数万Bq/kgの高濃度放射性セシウム汚染灰を生産し続けている可能性が非常に高い。

政府は一体何をしているのだろうか?

環境省は1月19日公表の「薪ストーブ 等を使用した際に発生する灰の取扱いについて」により、汚染状況重点調査地域の関東・東北8県102市町村において、一般家庭の薪ストーブの灰は市町村が集めて処分するよう通知を出したが、それだけである。
放射能汚染された薪の流通については、一切規制措置をとっていない。

農水省は沖縄そばの汚染が判明した直後に次のような通知を出した。

平成24年2月10日農林水産省
薪、木炭等の燃焼により生じる灰の食品の加工及び調理への利用自粛について
http://www.rinya.maff.go.jp/j/press/tokuyou/120210_1.html
東北、関東、新潟、長野、静岡の17都道府県で採取された木の薪を燃やして作った灰を料理(アク抜き等)に使わないように呼びかけ。
(一般消費者も周知・指導の対象者となっているが、なぜか消費者団体へは通知が出されていない)

しかし、上記でお示しした11月2日「40Bq/kgを上回る薪を流通させないように」という農水省通知が全く効力を発揮せず、指標値を大幅に上回る薪が全国流通していることが今回判明したにも関わらず、汚染薪の流通防止に関しては、農水省は何も新たな手をうっていないのである。

このように、指標値を上回る放射能汚染度の薪の流通そのものについては、何も手が打たれていないのである。

本当に恐ろしいのは、このように根本的なところで政府が機能していないということである。

薪ストーブを使っている人、料理や茶道で薪や炭を使っている人は、薪や炭を買うときにどこから来たものか業者に確認して、東北・関東の17都県から来たものであれば、放射性セシウムが測定されているのかを必ず業者に確認して欲しい。

薪や炭を使っているピザ屋や焼き鳥屋さんで食事をする人は、店の人にどこで生産された薪や炭を使っているのか、その薪や炭は放射性セシウムが測定されたものなのか確認して欲しい。

炭からピザや焼き鳥に放射能が移行する量はたかがしれているので、不安を感じる必要は全く無いが、消費者は食の安全に関しては事業者に国の規制に従うことを求める権利があるし、事業者が困れば国に苦情が行き、国が動き出さざるをえなくなるだろう。

みんながすこしづつでも行動して、政府を追い詰めていくことが、放射能汚染の拡大を防ぎ、私たちの身の安全を守ることにつながるはずだ。
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by touten2010 | 2012-02-15 21:54 | 薪・炭・きのこ原木 | Comments(0)

福島原発事故の後、全ての日本人が放射能と向き合って暮らすことを運命付けられた。その一人として日々の放射能の情報を整理し、これに向き合う。
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