放射能に向き合う日々

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食品の放射能検出値はきちんと公表されています

だいぶ前になってしまったが、NHKで食品の放射能汚染に関する討論会番組をやっていたとき、番組によせられるメールが紹介されていたのだが、その中に「暫定規制値を超えていない場合も放射能検出値を公表して欲しい」という要望が非常に多くてびっくりした。暫定規制値を超えていようがいまいが都道府県が食品の放射能汚染を測定した場合その結果は全て公表されている。その検出事例は既に数万に渡っている。ひょっとして厚生労働省のホームページを一度も見たことが無く、食品からの放射能検出値は暫定規制値を超えていない限り非公表になっていると思い込んでいる人が沢山いるのではないか?そうした人のために、以下の通り、検出地が公表されているホームページを以下に示す。

○これまでの検査結果一覧(公表日順) 厚生労働省
平成23年3月~10月(Excel版)(Excel:12872KB)
平成23年3月~10月(PDF版)(PDF:4762KB)
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000001m9tl.html


以下の農林水産省のホームページは、より見やすく工夫されているが、データがやや古い。きちんと更新してもらいたいものだ。

○農産物に含まれる放射性セシウム濃度の検査結果(随時更新) 農林水産省
http://www.maff.go.jp/j/kanbo/joho/saigai/s_chosa/index.html


以上のホームページコーナーに記載されていない最新のデータは、以下の通り、毎日公表されている厚生労働省のプレスリリースから見ることができる。

これらを見ると、最近暫定規制値を超えて放射能が検出されているのは、キノコ、野生鳥獣の肉、福島県沿岸の底魚などごくごく限られていることが解かる。

不必要に食品の放射能汚染を怖がることは無い。こうした数値をまず見て自分の頭で考えて、多くの人たちに行動してもらいたいと思う。

食品中の放射性物質の検査結果について(第243報)平成23年11月10日
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000001utjl.html
※暫定規制値超過例
No.202:栃木県さくら市産(原木・露地栽培)クリタケ(Cs:649Bq/kg)

食品中の放射性物質の検査結果について(第242報)平成23年11月9日
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000001upb1.html

※暫定規制値超過例
No.70:茨城県茨城町産原木シイタケ(ハウス栽培)(Cs:1,130Bq/kg)
No.77:茨城県阿見町産原木シイタケ(露地栽培)(Cs:610Bq/kg)

No.47:福島県いわき市産コモンカスベ(Cs:760Bq/kg)
No.48:福島県いわき市産コモンカスベ(Cs:570Bq/kg)
No.49:福島県いわき市産コモンカスベ(Cs:660Bq/kg)
No.91:福島県広野町産コモンカスベ(Cs:690Bq/kg)
No.96:福島県広野町産シロメバル(Cs:2,300Bq/kg)
No.116:福島県広野町産マコガレイ(Cs:530Bq/kg)
No.145:福島県須賀川市産乾シイタケ(Cs:570Bq/kg)
No.146:福島県鏡石町産乾シイタケ(Cs:630Bq/kg)
No.147:福島県天栄村産乾シイタケ(Cs:1,540Bq/kg)
No.149:福島県喜多方市産乾燥ドクダミ(Cs:620Bq/kg)

食品中の放射性物質の検査結果について(第241報)平成23年11月8日
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000001ujoo.html
※暫定規制値超過例
No.396:神奈川県南足柄市産原木乾シイタケ(Cs:730Bq/kg)

No.44:福島県南相馬市産カキ(Cs:670Bq/kg)
No.106:福島県川俣町産イノシシ肉(Cs:1,010Bq/kg)
No.109:福島県棚倉町産イノシシ肉(Cs:772Bq/kg)
No.111:福島県鮫川村産イノシシ肉(Cs:583Bq/kg)
No.112:福島県相馬市産イノシシ肉(Cs:1,000Bq/kg)
No.113:福島県いわき市産イノシシ肉(Cs:1,086Bq/kg)

食品中の放射性物質の検査結果について(第240報)平成23年11月7日
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000001uf2v.html

※暫定規制値超過例
No.571:栃木県大田原市産クリタケ(原木・露地栽培)(Cs:660Bq/kg)
No.572:栃木県那須塩原市産クリタケ(原木・露地栽培)(Cs:1,908Bq/kg)

No.10:福島県二本松市産イノシシ肉(Cs:1,027Bq/kg)
No.11:福島県二本松市産イノシシ肉(Cs:743Bq/kg)
No.12:福島県川俣町産イノシシ肉(Cs:872Bq/kg)
No.14:福島県相馬市産イノシシ肉(Cs:5,720Bq/kg)
No.15:福島県南相馬市産イノシシ肉(Cs:1,692Bq/kg)
No.17:福島県いわき市産イノシシ肉(Cs:654Bq/kg)

食品中の放射性物質の検査結果について(第239報)平成23年11月5日→暫定規制値超無し
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000001u75o.html

食品中の放射性物質の検査結果について(第238報)平成23年11月4日
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000001u60h.html
※暫定規制値超過例
No.144:栃木県矢板市産クリタケ(原木・露地栽培)(Cs:1,850Bq/kg)
No.258:神奈川県横浜市産乾シイタケ(原木・露地栽培)(Cs:2,770Bq/kg)
No.259:神奈川県横浜市産乾シイタケ(原木・露地栽培)(Cs:955Bq/kg)

食品中の放射性物質の検査結果について(第237報)→暫定規制値超無し
平成23年11月3日
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000001u12x.html

食品中の放射性物質の検査結果について(第236報)
平成23年11月2日
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000001u0gg.html
※暫定規制値超過例
No.251:茨城県小美玉市産原木シイタケ(露地栽培)(Cs:520Bq/kg)
No.252:茨城県産行方市原木シイタケ(露地栽培)(Cs:650Bq/kg)
No.262:栃木県鹿沼市産クリタケ(原木・露地栽培)(Cs:608Bq/kg)
No.899:宮城県産牛肉(汚染稲ワラ関連牛):流通品:個体識別番号1213454383:とちく日6月30日(9月2日宮城県公表分)(Cs:1,180Bq/kg)
No.909:神奈川県湯河原町産荒茶(Cs:510Bq/kg)

No.4:福島県いわき市産アイナメ(Cs:770Bq/kg)
No.6:福島県いわき市産アイナメ(Cs:1,050Bq/kg)
No.9:福島県いわき市産イシガレイ(Cs:1,180Bq/kg)
No.14:福島県いわき市産クロソイ(Cs:1,420Bq/kg)
No.18:福島県いわき市産コモンカスベ(Cs:780Bq/kg)
No.21:福島県いわき市産コモンカスベ(Cs:1,260Bq/kg)
No.38:福島県いわき市産ヒラメ(Cs:610Bq/kg)

食品中の放射性物質の検査結果について(第235報)平成23年11月1日
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000001ttlu.html
※暫定規制値超過例
No.906:群馬県前橋市(赤城大沼)産ワカサギ(Cs:589Bq/kg)
No.907:群馬県前橋市(赤城大沼)産ウグイ(Cs:685Bq/kg)
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by touten2010 | 2011-11-13 23:45 | Comments(0)

食品中の放射能規制厳格化はどのように検討されるのか

10月27日に食品安全委員会が、食品の健康影響評価として、「(通常自然界から受けている被曝の加えて)追加的なひばくを食品のみから受けたことを前提に生涯における追加の線量(実効線量)を累積で100ミリシーベルトに抑えれば、健康への影響は出ない」という評価を出した。

その翌日、小宮山厚生労働大臣及び厚生労働省の事務方が、閣議後の記者会見で、1.食品中に含まれる放射性セシウムからのひばくを年間1ミリシーベルトに抑える。2.新たな規制の実施は来年の4月から。3.規制が厳格化されることになるので、新規制実施時点で流通していたものは現在の暫定規制値を適用するという経過措置を設ける。といった方向性を打ち出した。今後はこの方向性で議論が進んで新たな規制が適用れることになると思われるので、食品中の放射性物質の規制に関心のある方は、是非この厚生生労働大臣の記者会見発言を自分で読んでおいていただきたい。ここで大臣が発言している方向性は厚生労働省の内部で検討されたものであり、その検討経緯や基準の根拠はこの大臣発言以上の内容はどこにも示されていないし、今後もこれ以上「年間1ミリシーベルト」の基準や根拠はは示されることも無いと推測される。

\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\

・小宮山大臣閣議後記者会見概要
(H23.10.28(金)

http://www.mhlw.go.jp/stf/kaiken/daijin/2r9852000001tghx.html

発言概要の主な内容
1.4月施行後の一定の経過措置について
既に流通しているものについては、今の暫定規制値を適用。4月施行以降に作られた食品は、直ちに新しい規制値を適用。

2.子どもへの配慮について
全体に、1ミリシーベルトというのはこどもへの安心を配慮した数字。食品に大人用の規制値と子供用の規制値を設けること非現実的。子どもだけが食べる乳幼児の食品についてさらに厳しいものとするかどうか審議会で検討。

3.年間1ミリシーベルトに制限する対象の放射性核種について
食品中の放射性セシウムからの内部ひばくを年間1ミリシーベルトに抑える。それ以外のストロンチウム等の放射性核種は、別途検討。

4.お茶、乾燥シイタケの扱いについて
 口に入れるものと乾燥させて流通しているものとでは放射性物質の濃度が大きくことなるお茶、乾燥シイタケの取り扱いについては、特別に検討する。

5.現実の汚染状況との勘案について
 現実の汚染状況を勘案して、規制値に例外を設けることはしない。

6.厳格化により出荷できなくなった農林水産物の補償について
 厳格化された規制値にひっかかって出荷できなくなった農林水産物に対する補償については、政府としてしっかり対応する。

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食品安全基本法上の仕組みからすれば、食品安全委員会の食品安全評価を踏まえて、厚生労働省が厚生労働省の審議会で規制値を検討するということになっているはずだが、厚生労働省は審議会の検討を踏まえずに、食品に含まれている放射性セシウムからのひばくを年間1ミリシーベルトに抑えるという結論をいきなり出してしまっている。政治家である厚生労働大臣が「値ごろ感」で規制値を決めているという印象を受ける、これれは再三再四繰り返されてきた民主党の政治家たちの検討違いの「政治主導」の一つではないかという疑いをぬぐうことはできない。

しかし、それよりもひどいのは、食品安全委員会の「寝返り」と言っても良いほどの評価の変更である。

それは評価書自体の本文に全く表れていないのだが、それに付随して公表されたQ&Aに端的に表れている。

食品安全委員会は7月29日~8月27日の間に評価書(案)をパブリックコメントにかけていたとき、付随するQ&Aで以下の通り、「外部ひばくと内部ひばくを合わせて生涯累積線量を100ミリシーベルトにおさえるべき」だと明言していた。このQ&Aはホームページにはもう残っていないのだが、私は運よくこれをパソコンに保存していたので、以下該当の文面を紹介する。

\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\

・放射性物質を含む食品による健康影響に関するQ&A
(パブリックコメント7月29日~8月27日用)

問4(抜粋)
3 評価(案)としては、あくまで食品の健康影響評価として、追加的なひばくを食品のみから受けたことを前提に、生涯における追加の線量(実効線量)として示しています(評価(案)の概要は問2参照)が、結果として、この値については、外部ひばくを含めた線量として捉えることも可能と考えらえれます。

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パブリックコメントにかけられた評価書(案)は、パブリックコメントの意見を検証した結果をふまえても修正する必要性のある箇所は無いと食品安全委員会が判断し、そのまま全く修正を加えずに、厚生労働省に通知された。

しかし、これに付随するQ&Aの方では、「生涯累積線量を100ミリシーベルトは食品からの内部ひばくだけを考えた数値であって、外部ひばくは別に考えなければいけない」とまるで正反対の説明を行っている。


\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\

*放射性物質の食品健康影響評価について
「食品中に含まれる放射性物質の食品健康影響評価」

http://www.fsc.go.jp/sonota/emerg/radio_hyoka.html

・放射性物質を含む食品による健康影響に関するQ&A
10月27日食品安全委員会公表

問4
3 評価としては、あくまで食品の健康影響評価として、追加的な被ばくを食品のみから受けたことを前提に、生涯における追加の累積線量(実効線量)として示しています(評価の概要は問2参照)。これは、外部被ばく自体の評価を行ったものではありませんし、外部被ばくと内部ひばくの合計についての判断を示したものでもありません。

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この態度は明らかに非科学的な行為である。最初の説明と後の説明が正反対なのだから、どちらかが間違いでどちらかが正解であるはずである。毎日新聞の記事などによると、食品安全委員会の委員長は説明ぶりが変わったことについて「以前は誤解を招いた説明をしていた。説明不足だった」と言っているようであるが、正反対の説明をしていることについて「説明不足」という理由は科学的に成り立たない。食品安全委員会は「科学的に検討する」ということを放棄したようである。

これまで食品安全委員会は、BSE問題において科学的な判断を行ったことに対して、民主党から政治的に問題だと言われ無き批判を浴びており、いわばおろかな政治家の犠牲になった気の毒な存在であった。しかし、その当人たちが、科学的な説明を放棄してしまったのでは、食品安全委員会の存在の意義を失ってしまったということになるだろう。

食品安全委員会の「評価書」等の資料は、これから我々が放射能の問題を考えるときに用いることができる非常に貴重な応報を含んでいる。

しかし、一方で、食品安全委員会の食品の安全性に関する判断はこれからはもう信用できなくなったと言っていいだろう。
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by touten2010 | 2011-11-06 22:46 | 食品基準値 | Comments(0)

福島原発事故の後、全ての日本人が放射能と向き合って暮らすことを運命付けられた。その一人として日々の放射能の情報を整理し、これに向き合う。
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