放射能に向き合う日々

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脱原発なら衆議院選挙はどの党に投票すべきか-石原元東京知事は論外

2012年12月16日に衆議院選挙の投票が行われることとなった。

日本が脱原発に向かうのか、この選挙で有権者がどこの党に投票するかによって決定されるということは確実だろう。

しかし、どの党が本当に脱原発を真剣に考えているのかは非常にあいまいであり、有権者は各党が脱原発を口だけで唱えているのか真剣に考えているのか見極めることが必要である。

党の数はあまりにも多く、分析も多方面から必要があるので、何回かのブログ記事に分けて分析してみる。

まず、解りやすい方から考えていこう。

一番わかりやすいのは石原慎太郎元東京都知事である。

 石原氏は衆議院選挙に出るために東京都知事を辞任する直前に、事故を起こした東京電力福島第一原子力発電所を視察し、その帰路で「事故があったからといって原発を廃止するのは愚か」と発言した。

 正確な言い方は違うが、それは下記に発言が掲載されているホームページを紹介するのでそちらを見て欲しい。

 さらに、10月26日の知事としての最後の記者会見で、「原発をどうするかというのは些細な問題だ」と発言した。

 これは前日の記者会見で「日本維新の会と合流するといいますが、2030年代に原発ゼロを目指すという維新の会の方針とは知事の方針は一致しないのでは」とつっこまれて、その時は全く別のことを答えてはぐらかしごまかしたが、それでは恰好が悪いと思ったのか、再度記者に聞かれる前に先手を打った発言である。

(しかし、不思議なことに記者会見では「原発問題はささいなこと」という重大発言に反応した記者は一人もいない。人気のある石原氏をいかに日本のマスコミが恐れていて、批判を手控えているかが良く解る。実は政治家にとって都合の悪い事実を隠ぺいしてしまうこうした日本のマスコミの態度は世界のジャーナリストから顰蹙を買っているのだ)

 「原発を廃止するのは愚か」「原発をどうするかは些細な問題」という考えをもっている政治家が主要な地位を占めている党が脱原発に取り組むわけがない。

 現在選挙のために各党の離合集散が激しく、石原氏がいったいどの党でどんな役割を占めるのかが不透明だが、いずれにしても石原氏が主要なポストを占める党が脱原発に真剣に取り組む可能性は無いと明言して良いだろう。


日本原子力産業会議
http://www.jaif.or.jp/

2012-11-07 原子力産業新聞
「福島事故をもって、技術体系の放棄は愚か」 石原都知事ら 福島第一原発を視察
http://www.jaif.or.jp/ja/news/news_detail.php

「石原慎太郎東京都知事、橋本昌茨城県知事、大澤正明群馬県知事の3知事が10月24日、東京電力福島第一原子力発電所を視察した。
・・・・・・・
視察後、福島第二原子力発電所近くのJヴィレッジで、石原知事は「冷却をしきれずに水素爆発を起こしたことは大きな反省点だと思うが、その事故をもって人間がせっかく開発した新しい技術体系を放り出すのは、私は愚かだと思う」と述べ、日本は同事故を克服して、原子力技術の活用を今後も図っていくべきだとの考えを示した。」とある。

石原知事定例記者会見
2012年10月26日(金曜)
15時10分~15時30分
http://www.metro.tokyo.jp/GOVERNOR/KAIKEN/TEXT/2012/121026.htm

・知事冒頭発言(抜粋)
 たちあがれ日本の議員諸君と会ったんだけども。やっぱり永田町にいる人間って、頭が狭いというか、視野が狭いというかね。

「橋下君なんかと一緒に本当の連合をするのはいかがなものか」とか、いろいろどういうわけでそれに反対なんだって言ったら、「政策のここが違う」とか「あそこが違う」とかね、それから、「大連合なんてことになったら、渡辺喜美君のみんなの党と一緒になるのは絶対嫌だ」とかね。

 それから渡辺君も何かどこかで「政策がこれほど違うのはおかしいじゃないか」とかね。そんなことじゃないんだね。

 大眼目というのは、国家の官僚のこうやって硬直した日本支配というのを壊すということなんですよ。つまり、何というのか、維新というのはそれじゃないと維新にならないんでね。

 原発をどうするとか、何をどうするとか、消費税どうする、そんなものは、これからの先のある意味じゃ大事な問題かもしれないけど些細な問題なんでね、

こういった問題をやっぱり、今日のような混乱におとしめた理由というのも、結局、日本の硬直した官僚、発想のない、柔軟性のない国家の官僚がこの国支配してきたでしょう。

 つまり、支配されてきた、政治家も支配されたということは、その政治家を選んだ国民も支配されてきたことなんだから。だからもうちょっと大きな視野で考えなさいと言ったんだ。
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by touten2010 | 2012-11-17 13:01 | Comments(0)

マツタケの放射能汚染はあまり深刻ではない

野生キノコのうち、マツタケ
の放射性セシウム汚染状況をチェックしてみた。

岩手県で基準値を超えるケースが一件、
他に、50q/kgを超えるケースが岩手県で3件、山梨県で福島で1件あったが、
全体的にそれほど高くはない。

林野庁の統計から各県の年間マツタケ生産量を調べ
それと調査件数を比較してみたが、
生産量の多い長野県、岩手県では調査件数も多く、
マツタケについては、検査の手抜きをしている県は無いと言って良いだろう。

厚労省
公表日 都道府県 市町村 Cs合計(Bq/kg)

10月26日 岩手県 大船渡市 130
10月3日 山梨県 鳴沢村 71
10月9日 岩手県 山田町 67
10月12日 福島県 北塩原村 66
10月9日 岩手県 宮古市 59
9月28日 岩手県 久慈市 42
10月9日 岩手県 山田町 33
10月12日 岩手県 山田町 28
10月3日 山梨県 富士吉田市 26
10月10日 岩手県 大槌町 21
9月25日 岩手県 岩泉町 18
10月17日 岩手県 葛巻町 11
10月26日 福島県 三島町 9.5
10月12日 岩手県 田野畑村 8.6
10月12日 岩手県 泉町 6
10月10日 岩手県 釜石市 4.9
10月10日 長野県 木曽町 3.7
10月19日 長野県 佐久市 2.9
10月10日 長野県 北相木 <9.5
10月10日 長野県 豊丘村 <9.5
10月25日 長野県 北相木村 <8.3
9月14日 長野県 長和町 <7.8
10月15日 岩手県 岩泉町 <7.6
10月31日 長野県 北相木村 <7.5
9月28日 長野県 諏訪市 <6.5
10月10日 長野県 伊那市 <5.4
10月19日 長野県 小海町<5.3
10月12日 宮城県 気仙沼市 <20
10月12日 福島県 南会津町 <16
10月26日 山形県 寒河江市 <15
10月15日 山形県 高畠町 <12
10月10日 長野県 南相木村 <11

平成22年度各都道府県マツタケ生産量
ト ン
20長野 85.1
03岩手 27.7
17石川 6.5
26京都 3.5
30和歌山 3.4
34広島 2.7
33岡山 2.1
28兵庫 2.0
07福島 1.9
06山形 1.5
29奈良 1.5
05秋田 0.9
37香川 0.3
31鳥取 0.2
39高知 0.2
35山口 0.2
21岐阜 0.1

・食品中の放射性物質の検査結果(厚生労働省報道発表資料)
http://www.maff.go.jp/noutiku_eikyo/mhlw3.html

特用林産物生産統計調査
http://www.maff.go.jp/j/tokei/kouhyou/tokuyou_rinsan/
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by touten2010 | 2012-11-16 06:26 | 山の幸 | Comments(0)

原発推進へ着々と手をうつ原子力産業・民主党政府

Nature 11月1日号の「Seven Days」はいくつかの重要な記事を報じている。

米国科学アカデミーは、6つの原子力発電所と、一つの核燃料工場の周辺における癌の発生状況調査に着手している。この調査は、原子力発電所の放射能による周辺住民の健康に対する悪影響について、国内世論がつねに懸念を示されていることにより、アメリカの原子力規制委員会が調査を委託したものだということである。

 福島原発の大事故に対する健康影響さえ、ろくな体制を組んでいない日本と異なり、米国はさすがに民主主義国家だけあって、国民の懸念に対してはしっかり対応するということのようだ。

 一方で、脱原発を望む方々にとっては、非常に悪いニュースが二つある。
 
 中国政府が、10月24日、福島原発事故以来19か月間中断していた新設原子炉の認可を開始すると発表した。ただし、安全基準はより厳しいものとし、定期点検もより徹底して行うということである。これによって、計画では新たな原子量発電所により50ギガワットの電力が供給されることになっていたが、これが40ギガワットに縮小される。

 日立が英国における原子力発電所建設プロジェクトを、ドイツ企業から11億ドルで買収した。これによって、日立は1,300メガワットの原発3基を英国で建設するライセンスを取得したことになる。

 今国会冒頭の所信表明に対する審議で、野田総理は「原発事故により得た貴重な経験を、国際社会にも活用していただく」と答弁し、原発の輸出について積極的な姿勢を示しているが、日本企業は国の支援に先んじて着々と手をうっているようだ。

 脱原発を望む方々は、民主党が脱原発を目指していると誤解して油断していてはならない。原発の輸出や、原発推進への転換に向けて、政府・民主党・原子力産業勢力は着々と手を打っているのだ。

nature [Japan] November 1, 2012 Vol. 491 No. 7422
http://www.amazon.co.jp/gp/product/B0083DL8TS/ref=cm_cr_mts_prod_img

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by touten2010 | 2012-11-11 22:54 | 全般 | Comments(0)

野生キノコの放射能汚染の広がりがより明確になってきた

野生キノコの検査件数が多数の件でだいぶでてきたので、
あらめてこれまでのデータを整理してみたい。

まず、基準値をオーバーしたデータだけを拾って整理してみた。

基準値を超えたサンプルは、青森県、山梨県、新潟県、静岡県といった、
基準値を上回った農林水産物がこれまでほとんど見つかってこなかった地域からも見つかっている。

岩手県、福島県、栃木県、群馬県、長野県からは、基準値を何十倍も上回るサンプルが見つかっている。

なお、各県で検査件数が大幅に異なっているので、「基準値を上回っているサンプルの数」がそのまま各県の汚染度の高低を現しているのではないことに注意してもらいたい。

たとえば宮城県はほとんど検査をしていないために、基準値を上回るサンプルの数も当然ながら少なくなっている。

各県別のトータルのデータについては、順次ブログに掲載していきたいと思う。

※食品衛生法の基準値(放射性セシウム100Bq/kg)を超過した
野生キノコの検査サンプル

厚生労働省公表日 市町村 品目名 セシウム(Bq/kg)
・青森県
10月24日 階上町 ホウキタケ 120
10月20日 青森市 サクラシメジ 110

・岩手県
10月17日 奥州市 ハツタケ 3000
10月11日 陸前高田市 アミタケ 1900
9月12日一関市 ホウキタケ 1400
10月11日 平泉町 アミタケ 590
10月16日 釜石市 アミタケ 580
10月26日 大船渡市 マツタケ 130
10月26日 金ケ崎町 ナラタケ 130
10月17日 奥州市 コウタケ 110

・宮城県
栗原市 オオイチョウタケ 110

・福島県
8月10日矢祭町チチタケ 5600
8月10日矢祭町チチタケ 4100
8月10日鮫川村チチタケ 900
8月10日塙町チチタケ 660
8月10日昭和村チチタケ 220

・栃木県
8月6日日光市チチタケ 31000
8月14日矢板市チチタケ 23000
8月1日日光市チチタケ 3000
8月8日矢板市チチタケ 3000
8月10日那須町チチタケ 1300
8月1日那須塩原市 チチタケ 990
8月1日那珂川町 チチタケ 580
8月28日大田原市 チチタケ 460
8月1日真岡市チチタケ 180
8月9日那須町ハナビラタケ 120
7月26日益子町チチタケ 110
8月6日鹿沼市チチタケ 110

・群馬県
8月17日沼田市 チチタケ 2500
8月17日沼田市チチタケ 680
9月24日嬬恋村チチタケ 570
9月24日嬬恋村チチタケ 570
10月22日 長野原町 アミタケ 560
8月17日沼田市センボンイチメガサ 530
8月17日沼田市タマゴタケ 460
10月15日 安中市 ナラタケ 443
8月17日沼田市 ハナビラタケ 380
8月17日沼田市アカヤマドリ 340
8月17日沼田市アイタケ 220
9月24日東吾妻町 チチタケ 130
10月9日吾妻郡高山村 カワムラフウセンタケ 120

・埼玉県
11月2日横瀬町コウタケ 500
9月28日横瀬町ウズハツ 240
10月26日 ときがわ町 アカモミタケ 230
10月26日 ときがわ町 アカモミタケ 210
10月26日 ときがわ町 アカモミタケ 210
10月31日 横瀬町 アカモミタケ 160
11月2日鳩山町アカモミタケ 140

・新潟県
10月18日 湯沢町 シロヌメリイグチ 450

・山梨県
10月23日 鳴沢村 ショウゲンジ360
10月25日 富士吉田市 キヌメリガサ 340
10月25日 富士河口湖町 シロナメツムタケ 160
10月23日 鳴沢村 シロナメツムタケ 150
10月25日 富士吉田市 アカモミタケ 150
10月25日 富士吉田市 チャナメツムタケ150
10月25日 富士吉田市 カヤタケ 140

・長野県
10月19日 佐久市 チャナメツムタケ 2100
8月31日御代田町 ショウゲンジ 630
9月20日軽井沢町 チチタケ 330
10月22日 佐久市 キノボリイグチ 320
10月11日 佐久市 キノボリイグチ 210
9月28日南牧村ハナイグチ 187
10月11日 佐久市 ハナイグチ 136
9月28日小海町ショウゲンジ 129
9月27日南牧村ハナイグチ、ヤマイグチ、ホテイシメジ他 120

・静岡県
10月30日 小山町 ユキワリ 350
11月1日御殿場市 アカモミタケ 340
11月1日御殿場市 キハツタケ 230
11月1日御殿場市 ツバフウセンタケ 200

・食品中の放射性物質の検査結果(厚生労働省報道発表資料)
http://www.maff.go.jp/noutiku_eikyo/mhlw3.html
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by touten2010 | 2012-11-04 22:56 | 山の幸 | Comments(0)

米国で議論される台風などの高潮による原発事故の危険

ワシントンポストに、スタンフォード大学の研究機関の専門家が、津波や台風による高潮に対して、対策が十分にとられていない危険な原発が日本や米国にいくつかあると警告する意見を掲載している。

世界で海に面して設置されている89の原発を調べ、歴史上確認されている津波の高さや、台風による高潮の情報と照らし合わせてみたとのことである。

驚くことに、いくつかの日本の原発は、津波や高潮に対する安全性が確保されていない、事故を起こした福島第一原発よりも危険な原発がある。危険な原発は、東京電力、関西電力、中部電力管内に立地している。

日本の次に危険な原発を多く抱えているのが、米国である。そして米国の最も危険な三つの原発は、いずれも大都市に近い。

米国の危険な原発に対して、防潮堤の建設や、その高さを上げること、緊急電源をもっと高台に移すこと、リスクアセスメントをすぐに実施することをこの専門家は求めている。

 米国東海岸に大被害をもたらした「サンディ」台風により、当部海岸のいくつかの原発は一時停止したし、津波が福島原発事故を引き起こしたと目されていることから、これらの専門家はこうした警鐘を鳴らしているわけであるが、翻って、津波や台風の高潮に対して無防備な原発を米国より多く抱えている日本においては、こうした議論がなされているだろうか。

 チリ地震による津波で東北が大被害を受けたことにみられるように、地震が世界のどこで起きても、日本が津波にる大被害を受け、原発が損傷し、深な事故が発生する可能性はあるわけである。

 現在、原発下の活断層による危険性がクローズアップされてきているが、津波や台風による高潮に対する対策についても、再度検証がなされるべきである。

Opinions
Protecting nuclear plants from nature’s worst
By Phillip Lipscy, Kenji Kushida and Trevor Incerti,
published: November 1
http://www.washingtonpost.com/opinions/protecting-nuclear-plants-from-natures-worst/2012/10/31/5af389ac-2374-11e2-8448-81b1ce7d6978_story.html
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by touten2010 | 2012-11-03 15:36 | 全般 | Comments(0)

福島原発事故の後、全ての日本人が放射能と向き合って暮らすことを運命付けられた。その一人として日々の放射能の情報を整理し、これに向き合う。
by touten2010
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