放射能に向き合う日々

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バブルにつぎ込む莫大な予算の一部でも原発事故災害避難者のメンタルヘルスに回したらどうなのか

Nature 2013年1月17日号は、表紙に FUKUSHIMA LEGACYという小見出しを掲げ、Editorial(論説)とNews(解説記事)で津波と原発事故の被害を受けた、福島の人たちのメンタルヘルスの状況について大きくとりあげた。

記事と論説の内容はおおまかに以下のとおりだ。

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日本政府は、原発事故による放射能の影響から避難民を守ることはしてきたが、心理的な被害から避難民を守ることはしていない。

しかし、原発事故によって批難を余儀なくされ、家も仕事も失った福島の人たちは、元の家に帰ることもできず、仕事が与えられる目途も立たない。

明日が見えない状態の中で、酒に気をまぎらわし、泥のように眠るしかない毎日なのだ。

2012年1月に、メンタルヘルスの調査が21万人の避難者に対して行われ、9万1千人の回答があったが、国立精神・神経医療研究センターの鈴木友理子氏によれば、被災者への影響きわめて高いものだった。

15%の成人が、非常に大きなストレスを受けている兆候があり、これは通常の場合の5倍にあたる。

5人に一人が心理的な外傷を受けており、これはアメリカの世界貿易センタービルが攻撃された9.11事件の時と同じ程度の影響である。

それに加えて、放射能汚染による影響への不安が頭から離れない。

放射線に関する専門家は、福島原発事故による被ばくのように低い放射線量による被ばくの影響を予測するのは難しい、癌のリスクが高まるだろうが、その程度はごくごくわずかなものだろうと言っている。

放射能の影響は特別な心理的影響を与える。放射能の影響は知らなければ何の不安も感じない、しかしその影響が長期にわたるリスクであることを知ると、恐れが沸いてくる。

チェルノブイリ原発事故の10年後の調査では、避難者である子どもたちは、何の健康上問題も無いのに体調不良を訴える子どもが、通常の子どもたちより多かった。避難者は鬱状態の者の割合が高く、原発事故の後始末に関わった労働者たちは、通常よりも自殺者の割合が1.5%も高かった。

福島の被災者の状況は、これまでの他の災害の被災者の状況と似ている、

大きな災害の時の直後は、被災者はエネルギッシュになる、しかし、被害が長期に継続したり、健康の問題を抱えたりすると、鬱や不安にとらわれていく。

福島の避難者たちも大きな心理的不安にさらされ続けており、その不安は容易には解消されない。

20万人の被災者のうち、メンタルヘルスの専門家による直接面談によるカウンセリングを受けたのは100人に過ぎない。

専門家たちは、調査とカウンセリングを継続することを望んでいるが、その資金は無く、避難者に配るためのメンタルヘルスについての問題を説明したパンフレットを印刷するお金さえない。

福島におけるメンタルヘルスの調査と対応は継続的に行われるべきであり、政府が支援をふやしていくだけの価値がある。

2005年のハリケーン・カテリーナによる災害や、2010年のハイチ地震など様々な機会にメンタルヘルスの対応がとられ、その効果が記録されてはきたものの、蓄積はまだまだ少ない。

これまでの災害の地域と異なり、福島は教育水準も高く、記録もとりやすいし、被災者に接しやすい地域である。

専門家同士の国際的な協力も加えて調査が行われるべきである、それによって、福島で学ばれた経験が、世界で分かち合われる。

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Natureは権威のある科学雑誌だが、世界の多くのエスタブリッシュメントが購読している雑誌である。

従って、Nature の論説は、世界のエスタブリッシュメントからの福島に対する応援のメッセージであるととらえることが必要だ。

しかし、政府もマスコミもはこうした世界からのメッセージを無視してアベノミクスによるバブルに浮かれているようだ。

バブルに浮かれているひまがあったら、福島の避難者にきちんと向いあって対処をすべきだ。

Fukushima: Fallout of fear 16 January 2013
http://www.nature.com/news/fukushima-fallout-of-fear-1.12194

Nature | Editorial
Troubling thoughts
16 January 2013
http://www.nature.com/news/troubling-thoughts-1.12209
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by touten2010 | 2013-02-18 06:40 | 全般 | Comments(0)

北朝鮮の核実験はどのようなものだったか

北朝鮮が三度目の核実験を行った。

この核実験について、Natureがいろいろな解説を行っているので、ぜひ読んでもらいたい。

この核実験は単に三度目といった意味以上のものがいろいろあるようだ。

まず、その実験が成功したかどうかだが、2006年の実験は失敗であったと広く信じられており、2009年の試験は部分的にしか成功しなかったのに対し、今回の実験はこれまでのものよりも成功の度合が高いものだったようだ。例えば、実験により引き起こされた地震はマグニチュード5であり、前回の実験の約2倍の大きさだった。

これまでの核実験は、プルトニウムを使用していたものであったが、北朝鮮はウラニウムによる核実験をする能力を持ちつつあるという解釈もある。

国内における供給量が限られたプルトニウムと違い、ウラニウムについては増産能力があると推測されている、つまり今回の核実験がウラニウムによるものだとすると、北朝鮮は核兵器の大量生産能力を手にしたということになりおおきな懸念材料である。

また、軍事専門家の中には、核実験が核融合反応を含むもの、つまり原爆ではなくて水爆の実験だったと憶測している者もいる。

核実験に使われたのが、プルトニウムなのかウラニウムなのかについては、放出されるキセノンガスの放射性同位体の比率のデータによって解る。

また、キセノンガスの放射性同位体の比率は、重水素や三重水素が使われたたかどうか、つまり、これまでの核爆弾よりも軽くて威力がある核爆弾であったのかを解明することもできる。

しかし、キセノンガスが漏れ出すかどうかは不確実であり、その半減期は2.2日しかない。2009年の核実験の際には観測されなかったようだ。

Nuclear detectives sniff out North Korea
12 February 2013
http://www.nature.com/news/nuclear-detectives-sniff-out-north-korea-1.12422

Nature News Blog
North Korea tests “smaller and lighter” bomb
12 Feb 2013
http://blogs.nature.com/news/2013/02/north-korea-tests-smaller-and-lighter-bomb.html
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by touten2010 | 2013-02-14 00:07 | 全般 | Comments(0)

原発利権最優先、国民の安全無視の政治を「取戻し」つつある自民党

民主党政権時代には、「原子力ムラ」の出身だという理由で長いこと国会の承認を得ることができないままでいた、田中俊一原子力規制委員長だが、自民党政権になって今度は「原子力発電所の地下に活断層があることを認めてしまい、原発が再稼働できないようにしている」という批判が自民党の内部から噴き出して、逆の理由で国会承認が危ぶまれる状況になっている。

自民党原発推進派の議員たちは「原子力発電所の地下に活断層があるかどうかは政治で決める問題だ」と思っているようだ。

自民党安部総裁の選挙キャッチフレーズは「日本を取り戻す」だったが、原子力ムラの利権を最優先させ、福島原発事故の発生を招いた、国民と国土の安全を無視する政治姿勢は着実に「取り戻されて」いるようだ。

「規制委が再稼働阻止」自民党内からも不満 高い独立性、重い足かせに
2013.1.31 21:22 産経新聞
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130131/plc13013121230013-n1.htm

「自民党内では規制委への不満が出ている。専門家会議が日本原子力発電敦賀原発(福井県)の直下に活断層がある可能性を指摘するなど「再稼働を阻止している」(立地県選出議員)ように映るからで、党執行部は同意人事案の採決時の造反を警戒し、引き締めを始めている。」
と報道している。
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by touten2010 | 2013-02-10 23:54 | 全般 | Comments(0)

福島原発事故の後、全ての日本人が放射能と向き合って暮らすことを運命付けられた。その一人として日々の放射能の情報を整理し、これに向き合う。
by touten2010
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