放射能に向き合う日々

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福島原発の高濃度放射能汚染水処理対策を全くやる気がない経済産業省

福島原発から、海水へ漏れ出している放射能汚染水の対策について茂木経産大臣が福島県を訪れ、福島に経産省の幹部を常駐させるとともに、様々な対策についての予算措置を早急にとると約束した。

しかし、政府が今早急に着手することを求められているのは、「支援の予算措置化作業」なのだろうか?

21日のFinancial Times で早稲田大学のオダヨシアキ教授が指摘しているように、東京電力は被災者への支援問題で手が一杯の状況だ。

Huffington Post が伝える通り、事故処理の現場は人が抜けて危機的な状況にある可能性が高い。

今必要なのは、まず「人的労力のサポート」と「技術的サポート」を明日にでも行うことであるはずだ。

しかし、経産省はこの二つを行うつまりが全くない。

まず、「人的労力のサポート」の方だが、福島民報の報道によると、福島に派遣されるのは参事官級の幹部だけであり、「汚染水漏えいの状況を把握する。」 だけ、幹部は課長はあれこれ東京電力に文句をつけるだけ、自ら関係者の調整などを行う予定は全くないようだ。

くみ上げた地下水のうち、汚染度の低いものを海に流すことについて漁協に了解を得るための調整をするとか、役人の方がやりやすい仕事はいくらでもあるのにである。

2010年に宮崎県で口蹄疫が発生した際は、感染の拡大に伴い発生、一か月後に宮崎県に国の現地対策本部が設置され、山田農林水産副大臣が現地対策本部に常駐する体制をとり、感染拡大を防ぐための殺処分対象区域の大幅な拡大という非常に難しい決断を政治家として現場で行って、抵抗する市町村長の説得に自ら対応した。

この時の対応と比べると、経産省の対応は無きものに等しい。

だいたい東京電力を監視するのは原子力規制委員会の仕事で、経済産業省の仕事ではないだろう。はっきり言って無駄な二重行政だ。

次に技術的サポートの方だが、そのために経産省が組織した有識者会議である、汚染水処理委員会があるのだが、これが全く動きが遅くてお粗末である。

先日のブログでご説明したとおり、今年4月に入ってからまだ5回しか開催されていない。

6月に地下水の放射性トリチウム濃度の急上昇という危機的な状況が発覚してもう2か月近くたつのに、その間でも2回しか開催されいないのである。

原子力規制委員会が毎週委員会を行っているのに比べると、あまりにも手抜きだと言わざるを得ない。

茂木大臣が対策の切り札として唱えている、原発建屋に水が入りこまないようする「凍土遮水壁」だが、これを設置する方針はすでに汚染水処理対策委員会で決定されており、技術的な問題について「陸側遮水壁タスクフォースチーム」で検討を進めることとされており、すでに7月1日にこのチームの第一回会合が開催されている。

しかし、このチームも一か月後の8月8日に第二回が開催されただけ、全く検討を進めていない。

汚染水処理対策にも安部政権の「抜本的な対策をとらないことを口先だけでとりつくろう」という性格が強く表れている。

汚染水対策に予備費 経産相方針 凍土壁など国が対応
2013/08/27 福島民報
http://www.minpo.jp/news/detail/2013082710511

August 21, 2013 12:28 pm Financial Times
Tepco shares fall as Japan nuclear watchdog raises leak concerns
By Ben McLannahan in Tokyo
http://www.ft.com/intl/cms/s/0/f9eae568-0a4c-11e3-9cec-00144feabdc0.html?siteedition=intl#axzz2d78hibEx

吉川彰浩さん、福島原発の状況を懸念「このままでは新たな事故が起きる可能性」【争点:エネルギー】
The Huffington Post | 投稿日: 2013年07月15日
http://www.huffingtonpost.jp/2013/07/15/akihiro_yoshikawa_n_3596839.html

2010年に宮崎県で発生した口蹄疫の対策に関する調査報告書(宮崎県)
http://www.pref.miyazaki.lg.jp/contents/org/nosei/chikusan/miyazakicow/saishu.html

実名小説 口蹄疫レクイエム 遠い夜明け
山田 正彦
http://www.amazon.co.jp/s/ref=nb_sb_noss?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&url=search-alias%3Daps&field-keywords=%E5%8F%A3%E8%B9%84%E7%96%AB%E3%80%80%E3%83%AC%E3%82%AF%E3%82%A4%E3%82%A8%E3%83%A0

廃止措置に向けた取組(経済産業省)
http://www.meti.go.jp/earthquake/nuclear/decommissioning.html
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by touten2010 | 2013-08-31 00:48 | 放射能汚染水の海水流出 | Comments(0)

この期に及んで、まだ子供だましの姑息な手段で汚染水流出の影響を小さく見せようとする東京電力の幼児性

8月23日に経済産業省の汚染水処理対策委員会が開催された(これだけ騒ぎになっているのに、今年4月の第一回から数えてまだ開催回数は5回目というところがすごい)。

資料がやっと公表されたので、まず東京電力の汚染水流出についての報告資料(資料2-1)からチェックしみたところ、あっと驚いた。

資料2-1 東京電力(株)福島第一原子力発電所汚染水の現状と対策(PDF形式:868KB)
http://www.meti.go.jp/earthquake/nuclear/pdf/130823/130823_01d.pdf

この資料のp.2で、東京電力は「港湾内(シルトフェンス外側)・港湾境界付近における海水の放射性物質濃度はほぼ検出値限界未満」といかにも安全ですと言いたげの文章を載せている。

しかし、実際のその下の図を見ると、港湾内の放射性物質濃度は、トリチウムこそ検出限界値未満や一桁台(Bq/l)であるものの、全βのデータは以下の通り非常に高い。

全β
港湾口 69 Bq/l(8月19日採取)
港湾内南側 79 Bq/l(8月19日採取)
港湾内東側 74 Bq/l (8月19日採取)
港湾内西側 57 Bq/l (8月19日採取)
港湾内北側 69 Bq/l (8月19日採取)

これらの数値は、「港湾内西側」のデータを除けば、これまで計測された値の中で最も高い値であり、いずれも前回採取値は演出限界値未満であったから、値は大幅に上昇中なのだ。

港湾口 ND(21)Bq/l(8月12日採取)→69 Bq/l(8月19日採取)
港湾内南側 ND(18)Bq/l(8月12日採取)→ 79 Bq/l(8月19日採取)
港湾内東側 ND(18)Bq/l(8月12日採取)→74 Bq/l (8月19日採取)
港湾内西側 ND(18)Bq/l(8月12日採取)→57 Bq/l (8月19日採取)
港湾内北側 ND(21)Bq/l(8月12日採取)→69 Bq/l (8月19日採取)

どう見ても事体の悪化が進行だ。

7月19日にブログでご紹介したとおり、これまでの港湾内海水中のデータで、Bq/lの値で見て全βのおおよそ3割~6割ぐらいを放射性物質のストロンチウム90が占めていることが解っている。

つまり、これらの全βの値からすると、30Bq/l前後のストロンチウム90がこれら港湾内の海水中に含まれるような状況になってきているということだ。

放射性ストロンチウムの海水中の告示濃度限度は30Bq/lであるから、「港湾内の海水中の放射性ストロンチウムが、岸壁から離れた場所においても、告示濃度限度を上回る程度にまで上昇してきた」というのがこのデータの示す正確な情報であり、非常に危機的な事態を示しているのである、

この東京電力の資料は、骨への蓄積があり、放射性セシウムより危険である放射性ストロンチウムの海水中濃度が告示濃度限度を超えて上昇しつつあるという非常に危機的な状態を無視し、ストロンチウムより数段危険性が低い告示濃度限度30,000Bq/lの放射性トリチウムの値が検出限界値未満であることの方だけをとりあげてている。

危機を隠して「まだ安全です」という印象を与えようという意図がこの東京電力の資料2-1からはひしひしと伝ってくる。

前回ブログでご紹介したとおり、国際社会は明らかに福島原発の事故後処理における東京電力の対応能力が限界を超えてきているとみなしており、日本政府だけでなく国際社会全体でこの緊急事態に対応しなければならないというコンセンサスができつつある。

そのような事態のなかで、まだメンツにこだわって危機的な状況を隠ぺいしようとするとは!

東京電力の対応の幼稚性に対しては怒りを通り越して、あきれてものが言えなくなる。

なお、この日(19日)の夕方に東京電力が公表した資料で、港湾内の海水中の放射性トリチウムの値は、19日時点で急上昇しこれまでの最高の値を示していたことが判明し、東京電力の「まだ安全です」との説明根拠は数時間で覆されることとなった。

H3(放射性トリチウム)
港湾口 ND(2.8)Bq/l(8月12日採取)→68 Bq/l(8月19日採取)
港湾内南側 ND(3.4)Bq/l(8月12日採取)→ 60 Bq/l(8月19日採取)
港湾内東側 ND(2.8)Bq/l(8月12日採取)→67 Bq/l (8月19日採取)
港湾内西側 4.8 Bq/l(8月12日採取)→)59 Bq/l (8月19日採取)
港湾内北側 6.5Bq/l(8月12日採取)→52 Bq/l (8月19日採取)


汚染水処理対策委員会(第5回)経済産業省 平成25年8月23日
http://www.meti.go.jp/earthquake/nuclear/20130823_01.html

福島第一原子力発電所周辺の放射性物質の核種分析結果(東京電力)より
http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/f1/smp/index-j.html#anc07

海水の放射能急増、1週間で8~18倍 福島第一の湾内
2013年8月24日 朝日新聞デジタル
http://www.asahi.com/national/update/0824/TKY201308230461.html
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by touten2010 | 2013-08-28 06:47 | 放射能汚染水の海水流出 | Comments(0)

世界を揺るがす福島原発の放射能汚染水漏洩・流出問題

福島第一原発からの高濃度放射能汚染水漏洩・流出問題は、先日ブログで紹介したNew York Times だけでなく、多くの外国Mediaでとりあげられている。

BBCはタンクからの300トンの汚染水漏えいを報道するとともに、「東京電力や日本政府が認めているよりも、事体はもっと深刻である可能性がある」との専門家のコメントをとりあげている。

今福島原発が抱えている放射能汚染水の問題について、国内Mediaが報道しない以下のような危険性を指摘している。

1.毎日400トンの放射能汚染水が増えており、その量は膨大なものになっている。今の状態で大きな地震がおきれば、蓄積されている膨大な量の放射能汚染水が、タンクだけでなく、ありとあらゆるところから漏れ出す。

2.原子炉建屋に近くに流れ込み建屋地下の放射能汚染水と混じりあって海水へ流出している地下水は、土壌に結びついてそこに留まる放射性セシウムとは異なり流動性の高い放射性ストロンチウムなどの放射性物質に汚染されており、水産物の汚染とその摂取による健康被害をもたらす恐れがある。

3.核燃料が保存されているプールにヒビが入っている可能性も否定できない、核燃料プールに塩水が入れば、核燃料被覆管が損傷し、もっと危険が放射性物質が環境へ放出されることになる。

そして、田中原子力規制委員長の「何が起きているのかを把握し、もっと最悪なことに備えなければいけない、無駄に費やしている時間はもはやない」という危機感あふれたコメントを紹介している。

汚染水の状況を明らかにせず、海への流出を否定し続けている東京電力の態度は、世界の多くの科学者たちをいらだたせてきたということである。

最悪の事態が進行中であり日本はオリンピック招致を辞退すべきだと元駐スイス大使の村田光平氏は主張している。

村田氏は国連事務総長に宛てた手紙の中で「東京電力が発表している放射能汚染の数値は信用できない。危機への意識が日本においては、国際社会においても欠如している」と述べている。

村田氏の見解には、国際的な原子力専門家のMycle Schneider 氏も同意しており、「日本は助けを必要とする大問題を抱えている」と国際社会によるタスクフォースを福島に派遣するよう要求している。

Fiancial TimesもBBCと同様に、福島第一原発をコントロールするために、日本政府が資金を出して国際的な専門家を招いて助言を受けるべきだという専門家の意見を紹介し、「このような事態に対処するのを東京電力に任せておくべきではない、東京電力は住民への補償問題に追われ、対応能力が限界に来ている」とのOda Yoshiaki 早稲田大学教授のコメントを紹介している。

国際的マスメディアの方が、国内メディアより危機感をもって問題点を掘り下げた報道を行っている。

汚染水問題に対する政府の危機感の無さと無為無策ぶりは、明らかに国際社会をいらだたせ、日本という国の信用問題にまで発展している。

22 August 2013 Last updated
Fukushima leak is 'much worse than we were led to believe' Matt McGrath
By Matt McGrath
Environment correspondent, BBC News
http://www.bbc.co.uk/news/science-environment-23779561

21 August 2013 Last updated
Q&A: Fukushima leak problemsMatt McGrath
By Matt McGrath
Environment correspondent, BBC News
http://www.bbc.co.uk/news/science-environment-23779560

August 22, 2013 1:35 pm Financial Times
Fresh radiation concerns at Fukushima plant
By Ben McLannahan in Tokyo
http://www.ft.com/intl/cms/s/0/8c3f1540-0b21-11e3-bffc-00144feabdc0.html#axzz2d78hibEx

August 21, 2013 12:28 pm Financial Times
Tepco shares fall as Japan nuclear watchdog raises leak concerns
By Ben McLannahan in Tokyo
http://www.ft.com/intl/cms/s/0/f9eae568-0a4c-11e3-9cec-00144feabdc0.html?siteedition=intl#axzz2d78hibEx
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by touten2010 | 2013-08-27 06:52 | 放射能汚染水の海水流出 | Comments(0)

貯蔵タンクからの放射能汚染水漏えいは最悪どのような事態を招くか

8月20日に東京電力が緊急の記者会見を開き、放射能汚染水を保存していたタンクから300トンの汚染水が漏えいしたと報告した。

国内紙の報道では事故の全体像が良く解らないので、東京電力のホームページに掲載されている20日記者会見のアーカイブ映像を聞き、New York Timesの記事に照らし合わせて解ったところは以下の通りだ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

19日の朝方に、汚水タンクのパトロールで、タンクの下に水たまりができているのが発見された。

あわてて、線量計で線量を図ったところ、高い放射線が計測され、汚染水がタンクからもれていることが発覚した。

漏れた量がどのくらいなのかを確かめる必要があったが、タンクに水位計がついていないので、タンク上部の穴からメジャーをたらして、タンクの天井から液面までどのくらいの高さがあるかを図ったところ、水位が2.9メートル下がっていることが判明し、タンクの形状から300トンの子濃度放射能汚染水が漏出したことが判明した。このタンクの容量事体は1000トンである。

回収された水が4トンで、吸着させた水などを合わせても数トンオーダーにしかならないことから、290トン以上の汚染水が地中にしみこんだということである。

18日に同じ場所のパトロールを行った際は、この放射能汚染水の水たまりは確認できていなかったが、今もタンクの漏えい箇所が確認できず、漏えいが続いている中で、水位が下がっていくスピードがかなり遅いことから考えると、1日で漏えいしたわけではない可能性、つまり漏えいを長期にわたって見逃してきた可能性もある。

漏出した汚染水は、全βで8千万ベクレル/リットルという高濃度放射能汚染水で、水面から50センチメートルの箇所で毎時100ミリシーベルトの放射線を浴びてしまう。

100ミリシーベルトというのは、原発作業員の5年間の被ばく上限値なので、5年間の被ばく上限線量を1時間で浴びてしまうような、非常に高い放射線量である。

この漏えいをおこしたタンクはフランジタイプというが、現在使用しているタンクの中で非常に高い割合を占めているので、漏えいしたからと言って同じタイプのタンクをすべて使用停止にするのは無理である。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 水位計がついていない同タイプの膨大な数のタンクのチェックは一部しか進んでおらず、パトロールによる目視チェックでは漏洩を見逃してきた可能性があることから、他のタンクからも多量の漏出が発見される可能性がある。

まだ漏洩がチェックされていない同タイプのタンクの数から考えると、漏出量は、300トンだけかもしれないし、何万トン、何十万トンかもしれないのだ。

 漏えいタンクの数が多いと、応急措置として汚染水を他のタンクに移そうと思っても移送先のタンクが足りないということになり、漏えいを放置しなければならなくなる可能性もある。

 近づけば1時間で5年分の被ばく線量を浴びてしまうという高濃度の放射能汚染水が地中にしみこんで、それが継続していくと、それこそタンクに人が近づけなくなり、事態の収拾が全く不可能になる。

 最悪のケースを考えると、膨大な数の汚染水タンクが設置してある敷地一帯に人が近づけなくなり、膨大な汚染水の地下水への流出とそれにともなう海水への流出を招くとともに、原発にも人が近づけなくなり、炉心の冷却を不可能にし、炉心の臨界を招き、地震直後の事故よりも数段大きい放射能漏れ事故につながっていく可能性もある。

 そうなれば、どう考えても誰も日本に住み続けることはできない。、日本は消滅せざるを得ない。

映像アーカイブ(東京電力記者会見)
http://www.tepco.co.jp/tepconews/library/movie-01j.html

Tank Has Leaked Tons of Contaminated Water at Japan Nuclear Site
By HIROKO TABUCHI
Published: August 20, 2013 New York Times
http://www.nytimes.com/2013/08/21/world/asia/300-tons-of-contaminated-water-leak-from-japanese-nuclear-plant.html?_r=0

汚染水漏れ300トン、24兆ベクレルか 福島第1原発、事故評価引き上げ検討
2013.8.20 22:37 MSN産経
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/130820/dst13082022380015-n1.htm

タンク汚染水、300トン漏出…福島第一(2013年8月20日14時00分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20130820-OYT1T00565.htm?from=navr

タンクから汚染水漏れか 福島第1原発、毎時20ミリシーベルト 海への流出は確認されず
2013.8.19 14:35 [原発]
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/130819/dst13081914360015-n1.htm

福島第1原発:汚染水漏れ 「自転車操業」限界
毎日新聞 2013年08月20日 14時52分(最終更新 08月20日 15時28分)
http://mainichi.jp/feature/20110311/news/20130820k0000e040224000c.html

福島第一の高濃度汚染水漏れ、推計300トン 東電発表 朝日新聞8月20日
http://www.asahi.com/national/update/0820/TKY201308200096.html
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by touten2010 | 2013-08-23 06:29 | 放射能汚染水の海水流出 | Comments(0)

福島第一原発廃炉への過酷な作業を東京電力だけに任せておいて良いのか

ちょっと前の記事になってしまったが、Huffington Postで元東電社員の「このままでは新たな事故が起きる可能性」との記事を見つけた。

事故後巻き起こっている家族を含めた東京電力社員への周囲からの非難により、福島原発の過酷な現場で働く社員が次々と辞め、事故処理に必要な人材が足りなくなる可能性があるというのだ。

確かに、東京電力の責任は追及されるべきだ、事故後の対応も非常に危機意識が薄く充分なものだとはとても言えない。

しかし、事故原発の処理はあまりにも過酷な現場だ、その現場に立つ人たちを責めるのは酷だろう。

汚染水の処理だけでなく、廃炉への作業も国が責任をもって対処すべきだ。さもないと事故後の後処理の失敗で事故よりも多量の放射能をまき散らすことになりかねない。

吉川彰浩さん、福島原発の状況を懸念「このままでは新たな事故が起きる可能性」【争点:エネルギー】
The Huffington Post | 投稿日: 2013年07月15日
http://www.huffingtonpost.jp/2013/07/15/akihiro_yoshikawa_n_3596839.html
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by touten2010 | 2013-08-17 23:07 | 全般 | Comments(0)

高濃度放射能汚染地下水流出の危機が差し迫っても全く危機意識の無い安部政権

8月5日、汚染水原子力規制庁の金城慎司東京電力福島第一原子力発電所事故対策室長は、福島第一原発の放射王汚染地下水が、東京電力が設けた護岸の地中に設けた遮水壁を上回った可能性があると述べ「緊急時」との認識を示した。

BBC放送が伝えているように、これは、放射能汚染水の海水流出が大幅に加速化されることを示している。

こうした事態に政府は5月7日以降開かれていなかった原子力対策本部を8月7日に開催し、首相が「東京電力任せにするのではなく、国として対策に取り組んでいく」と発言。

経済産業省も、5月30日以降開かれていなかった汚染水処理対策委員会を8月8日に開催して、対策を検討した。

しかし、政府の対策の対策検討の姿勢は、「大規模な凍土遮水壁の設置に対して来年度予算をつけます」「どのような対策が必要か、9月中を目途にとりまとめます」といったもので、事体の緊急性に比較していかにも悠長なものだ。

8月12日の原子力規制委員会特定原子力施設監視・評価検討会汚染水対策検討ワーキンググループに東京電力が提出した資料では、放射能汚染水の地下水位は、10日時点で遮水壁を50cm~60cmも上回っている。

8月11日に採取された1~4号機取水口内北側海水からは、これまでの最高の3800Bq/kgのトリチウムが検出された。

わずか4か月間の間に35倍もの急上昇だ。

同日に採取された1,2号機 取水口間海水(表層)からも、これまでで最高の2300Bq/kgのトリチウムが検出された。

こちらは、わずか1か月間の間に20倍もの急上昇だ。

東電まかせにせずに国が対策をうたなければいけないのは「今」だ。一か月後や来年度予算の対応ではもう遅い。


福島第一 1~4号機 取水口内北側海水
採取日   データ公表日 H3 Bq/l
2011/6/13 2011/6/24 180
2011/7/11 2011/8/16 580
2011/8/15 2011/9/29 680
2011/9/12 2011/10/15 470
2011/10/10 2011/11/19 920
2011/11/14 2011/12/3 320
2011/12/10 2012/1/7 330
2012/1/16 2012/2/10 300
2012/2/13 2012/3/7 320
2012/3/12 2012/4/4 <110
2012/4/16 2012/8/4 390
2012/5/14 2012/9/4 450
2012/6/11 2012/10/3 190
2012/7/92012/10/3 200
2012/8/13 2012/10/3 190
2012/9/10 2012/10/5 160
2012/10/15 2013/4/11 220
2012/11/12 2013/5/21 120
2012/12/10 2013/6/19 100
2013/1/14 2013/6/19 110
2013/2/11 2013/6/19 170
2013/3/11 2013/6/19 120
2013/4/15 2013/6/19 110
2013/5/13 2013/6/19 490
2013/6/21 2013/6/26 1100
2013/6/24 2013/6/26 1500
2013/6/26 2013/6/28 760
2013/6/28 2013/6/30 760
2013/7/12013/7/4 2200
2013/7/32013/7/6 2300
2013/7/52013/7/9 490
2013/7/72013/7/10 760
2013/7/92013/7/12 930
2013/7/11 2013/7/15 940
2013/7/14 2013/7/17 2200
2013/7/16 2013/7/19 2300
2013/7/18 2013/7/22 1900
2013/7/21 2013/7/24 1100
2013/7/23 2013/7/26 990
2013/7/25 2013/7/29 1300
2013/7/28 2013/7/31 3100
2013/7/30 2013/8/2 2200
2013/8/1 2013/8/2 2400
2013/8/4 2013/8/7 1300
2013/8/6 2013/8/9 1300
2013/8/8 2013/8/12 2000
2013/8/11 2013/8/14  3800

福島第一 1,2号機 取水口間海水(表層)
採取日公表日H3 Bq/l
6/21 6/26 910
6/26 6/28 200
6/28 6/30 230
7/1 7/4 170
7/3 7/6 230
7/5 7/9 330
7/7 7/10 570
7/9 7/12 170
7/11 7/15 <120
7/14 7/17 560
7/16 7/19 800
7/18 7/22 420
7/21 7/24 390
7/23 7/26 580
7/25 7/29 880
7/28 7/31 1800
7/30 8/1 1700
8/1  8/2 1300
8/4  8/7 1100
8/6   8/9 1400
8/8   8/12 1500
8/11 8/14 2300

福島第一原子力発電所周辺の放射性物質の核種分析結果(東京電力)より
http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/f1/smp/index-j.html#anc07

< 参 考 資 料 >
平成25 年7月22 日
東京電力株式会社
海側地下水および海水中放射性物質濃度上昇問題の現状と対策
http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/handouts/2013/images/handouts_130722_08-j.pdf

この中の「資料A」に海水の採取ポイントが掲載されている

福島第1の汚染地下水、遮水壁上回った可能性高い=原子力規制庁
2013年 08月 5日 21:12 JST ロイター
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYE97406420130805

Fukushima radioactive water leak an 'emergency'
6 August 2013 Last updated at 06:44 GMT BBC
http://www.bbc.co.uk/news/world-europe-23584008

汚染水、1日300トン海へ…経産省が推計(2013年8月7日23時22分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20130807-OYT1T01156.htm

第2回特定原子力施設監視・評価検討会汚染水対策検討ワーキンググループ
日時:平成25年8月12日(月)13:30~ 15:30場所:原子力規制委員会 13階会議室A
http://www.nsr.go.jp/committee/yuushikisya/tokutei_kanshi_wg/20130812.html
資料1p.18を見ると、確かに地下水位は遮水壁を50cm~60cm上回っている

平成25年8月7日
原子力災害対策本部
http://www.kantei.go.jp/jp/96_abe/actions/201308/07genshiryoku.html
「汚染水問題は、国民の関心も高く、対応すべき喫緊の課題・・・東京電力に任せるのではなく、国としてしっかりと対策を講じてまいります。経済産業大臣は、スピード感をもって、東京電力をしっかりと指導し、迅速かつ確実に、重層的な対策を講じていただきたい」と安倍首相が発言。

汚染水処理対策委員会(第4回)(経済産業省)
http://www.meti.go.jp/earthquake/nuclear/20130808_02.html
資料2「汚染水処理対策委員会の今後の進め方」に
「汚染水流出の原因を断つ抜本 汚染水流出の原因を断つ抜本策等について、 各対策の実施方法や今後の進め方について、9月中を目途にとりまめる。」とある。
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by touten2010 | 2013-08-16 22:57 | 放射能汚染水の海水流出 | Comments(0)

高濃度放射能汚染地下水の海水流出が急速かつ広範囲に拡大中

先日ブログで、福島第一 1~4号機取水口北側海水の放射性トリチウム濃度が急上昇しているとお伝えしたが、下記に示す通り、福島第一1,2号機取水口間海水(表層)でも、放射性トリチウム濃度も7月25日から急上昇している。

危機は急速に広範囲に拡大しているようだ。

原子力規制委員会は、7月31日に汚染水は高濃度放射能汚染水がたまっているトレンチや電線管路から、それらの下部の砕石層へ高濃度汚染水が漏れ出して、広がっている可能性があることを示唆した。

福島第一 1,2号機 取水口間海水(表層)
採取日公表日H3 Bq/l
6月21日6月26日910
6月26日6月28日200
6月28日6月30日230
7月1日7月4日170
7月3日7月6日230
7月5日7月9日330
7月7日7月10日570
7月9日7月12日170
7月11日7月15日<120
7月14日7月17日560
7月16日7月19日800
7月18日7月22日420
7月21日7月24日390
7月23日7月26日580
7月25日7月29日880
7月28日7月31日1800
7月30日8月1日1700

汚染水対策検討WG(第1回)参考1
護岸付近の地下水からの告示濃度限度を超える放射性物質の検出等に関する対応について
(第14回特定原子力施設監視・評価検討会での検討状況について)
平成25年7月31日原子力規制庁
http://www.nsr.go.jp/committee/yuushikisya/tokutei_kanshi_wg/data/0001_04.pdf

・汚染水はトレンチや電線管路内だけでなく、それら構造物の下部にある砕石
層を通じて広がっている可能性がある。
・トレンチや電線管路下の砕石層の多くの部分で、地下水に水没または接触し
ている可能性がある。
・砕石層に汚染水が達している場合は、土壌への浸透や地下水の流れにのって
移行する可能性がある。
としている。

第14回 原子力規制委員会 日時:平成25年7月10日(水)10:30~ 12:00 資料2
東京電力福島第一原子力発電所の護岸、港湾内、放水口付近の地下水/海水中の
放射性物質濃度の検出と護岸近傍止水対策工事の進捗について
平成25年7月10日
原子力規制庁
http://www.nsr.go.jp/committee/kisei/data/0014_02.pdf
p.3及び4の図面で海水採取ポイントが
p.2の図面で地下水採取ポイントが解る
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by touten2010 | 2013-08-04 16:13 | 放射能汚染水の海水流出 | Comments(0)

海水中放射性トリチウム濃度の急上昇で解る、福島第一原発の危機的な状況

福島第一原発の高濃度汚染地下水が海水へ流出している問題が、連日報道されるようになってきた。

非常に危機的な状況であることが誰の目にも明らかになった。

問題となっている、海水のデータのうち、最も長期的・定期的に計測されている海水採取ポイントのトリチウムの値を再度整理してみた。

2012年6月から2013年4月まで、100~200Bq/l程度で推移していたものが、2013年5月から上昇し、6月21には1100Bq/lに跳ね上がり、7月28日には3100Bq/lに達している。

短期間に20~30倍に値が上昇している。

危機が急速に拡大していることが見てとれる。

福島第一 1~4号機 取水口内北側海水
採取日    データ公表日 H3 Bq/l
2011/6/13  2011/6/24  180
2011/7/11  2011/8/16  580
2011/8/15  2011/9/29  680
2011/9/12  2011/10/15 470
2011/10/10 2011/11/19 920
2011/11/14 2011/12/3  320
2011/12/10 2012/1/7   330
2012/1/16  2012/2/10  300
2012/2/13  2012/3/7   320
2012/3/12  2012/4/4 <110
2012/4/16  2012/8/4 390
2012/5/14  2012/9/4 450
2012/6/11  2012/10/3  190
2012/7/9 2012/10/3  200
2012/8/13  2012/10/3  190
2012/9/10  2012/10/5  160
2012/10/15 2013/4/11  220
2012/11/12 2013/5/21  120
2012/12/10 2013/6/19  100
2013/1/14  2013/6/19  110
2013/2/11  2013/6/19  170
2013/3/11  2013/6/19  120
2013/4/15  2013/6/19  110
2013/5/13  2013/6/19  490
2013/6/21  2013/6/26 1100
2013/6/24  2013/6/26 1500
2013/6/26  2013/6/28  760
2013/6/28  2013/6/30  760
2013/7/1   2013/7/4   2200
2013/7/3   2013/7/6   2300
2013/7/5  2013/7/9    490
2013/7/7   2013/7/10   760
2013/7/9  2013/7/12  930
2013/7/11   2013/7/15  940
2013/7/14   2013/7/17  2200
2013/7/16  2013/7/19 2300
2013/7/18  2013/7/22 1900
2013/7/21  2013/7/24 1100
2013/7/23  2013/7/26  990
2013/7/25  2013/7/29 1300
2013/7/28  2013/7/31 3100
2013/7/30  2013/8/2  2200

福島第一原子力発電所周辺の放射性物質の核種分析結果(東京電力)より
http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/f1/smp/index-j.html#anc07

< 参 考 資 料 >
平成25 年7月22 日
東京電力株式会社
海側地下水および海水中放射性物質濃度上昇問題の現状と対策
http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/handouts/2013/images/handouts_130722_08-j.pdf

この中の「資料A」に海水の採取ポイントが掲載されている
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by touten2010 | 2013-08-04 06:40 | 放射能汚染水の海水流出 | Comments(0)

福島原発事故の後、全ての日本人が放射能と向き合って暮らすことを運命付けられた。その一人として日々の放射能の情報を整理し、これに向き合う。
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